トボル川(トボルがわ、英語: Tobolロシア語: Тоболカザフ語: Тобылシベリア・タタール語: Тубыл)は、カザフスタンコスタナイ州、およびロシアクルガン州チュメニ州を流れるである。エルティシ川の左支流で、最終的にはオビ川を経て北極海へ流れる。主な支流にウイ川(Uy)、ウバガン川英語版(Ubagan)、イセチ川(Iset)、トゥラ川(Tura)、タヴダ川(Tavda)がある。トボリ川とも表記される。

概要 トボル川, 延長 ...
トボル川
Thumb
トボリスクの町とトボル川
(1910年代、セルゲイ・プロクジン=ゴルスキー撮影)
延長 1,591 km
平均流量 805 m3/s
流域面積 426,000 km2
水源の標高 -- m
河口・合流先 エルティシ川
流域 カザフスタンの旗 カザフスタン
ロシアの旗 ロシア
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概要

ウラル山脈南部の東麓、カザフスタンとロシアの国境付近に発し、北東へトゥルガイ高原を流れる。ダムを7つ過ぎ、カザフスタン北部のルードヌイ英語版の街の付近で西シベリア低地に入り、広い河谷を蛇行する。ロシア領を流れてトボリスクでエルティシ川に合流する。流域の氾濫原には三日月湖など2万以上の湖がある。

川の長さは1,591kmで、流域面積は42万6000平方kmにおよぶ。川の下流は10月末から11月ごろに凍結し、上流は11月中に凍結する。氷が解けるのは4月後半から5月にかけてであるが、大量の雪解け水や氷により増水し洪水が起こる。

合流点にあるトボリスクから上流へは437kmにわたり航行可能である。沿岸の主な街は下流から、トボリスク、ヤルートロフスク英語版(Yalutorovsk)、クルガン、カザフスタンに入りリサコフスク英語版(Lisakovsk)、コスタナイ(Kostanay)、ルードヌイ英語版(Rudniy)があり、その他、支流トゥラ川沿いのチュメニ、イセチ川沿いのエカテリンブルクがある。

トボル川は、ロシア人到来前のシビル・ハン国においてはオビ川、エルティシ川、エシム川にならび重要な河川であった。エシム川を含む一帯のカバノキポプラの森林、淡水湖ヨシ原泥炭地などの湿地草地ステップは1994年にラムサール条約登録地となった[1]

脚注

外部リンク

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