トウダイグサ属
ウィキペディア フリーな encyclopedia
「ユーフォルビア」はこの項目へ転送されています。医師については「ユーフォルビア (医師)」をご覧ください。 |
トウダイグサ属(トウダイグサぞく、Euphorbia)はトウダイグサ科に属する一群の植物で、園芸植物などについては学名の英語風読みのユーフォルビアで呼ばれることが多い。ラテン語風読みのエウフォルビアと読ませることもある[1]。
トウダイグサ属 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トウダイグサ Euphorbia helioscopia | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Euphorbia L. | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Chamaesyce | |||||||||||||||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
本文参照 |
代表的な種としては、日本に野生するトウダイグサ(灯台草: 形が燭台に似ることから)、タカトウダイやノウルシ、観賞用に栽培するポインセチア、ショウジョウソウ、ハツユキソウ、ハナキリン、ミドリサンゴ(ミルクブッシュ)などがある。
学名のEuphorbiaは、ヌミディア王ユバ2世に仕えたギリシャ人医師エウポルボスに由来する[2]。ユバ2世の一人目の妻はマルクス・アントニウスとクレオパトラ7世の娘クレオパトラ・セレネである。エウポルブスはサボテンに似たユーホルビア植物が強力な瀉下薬となることを記した[2]。紀元前12年、侍医のアントニウス・ムーサ(英語版)(エウポルブスの兄弟で、アウグストゥスの侍医)の像を作ったアウグストゥスに応えて、ユバ2世は、この植物の名前をエウポルブスから名付けた[2]。植物学者のカール・フォン・リンネが後の植物分類の基礎となる『植物の種』(Species Plantarum; 1753年) において属名として用い[3]、エウポルブスを顕彰し、この「Euphorbia」を属名として採用した。弟のアントニウス・ムーサの名前は、バショウ属の由来とされる。
ユバ2世自身は、芸術および科学の著名なパトロンであり、いくつかの探検や生物学的研究の後援をしていた。彼はまた著名な作家であり、博物学に関する論文や最もよく売れたアラビアへの旅行案内といったいくつかの専門書や一般向けの学術書を書いている。Euphorbia regisjubae(ユバ王のEuphorbia)は、博物学におけるユバ王の貢献とこの属を表に出した彼の役割を称えて命名された。