テスラタービン
ウィキペディア フリーな encyclopedia
テスラタービン(英語:Tesla turbine)は、ニコラ・テスラが発明したタービンである。
1913年にニコラ・テスラが特許を取得した。テスラタービンには通常のタービンに見られる螺旋状の羽根が無く、何枚かの円盤を層状に組み合わせた構造を有し、境界層効果を利用する構造となっている。別名を境界層タービン、cohesion-型タービンや プラントル層タービン (ルートヴィヒ・プラントルに由来する) 、羽根がないことを強調する意味で、ブレードレスタービンと呼ばれることもある。
タービンが羽根形状を有していないことから、耐久性に優れ、メンテナンスが容易である特徴を持つ。しかし、効率は通常のタービンより劣り、実用化される例は希有である。テスラが構想したこのタービンの応用の一つが地熱発電で、著書Our Future Motive Powerでそれについて言及している。[1]
タービンとは逆にポンプの分野では、テスラタービンの構造に似た境界層効果を利用する複数の円盤を並べた遠心ポンプとしてブレードレスポンプが開発され、実用化されている。[2][3]