ダナパロイド
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ダナパロイド(Danaparoid)は、ATを介した第Xa因子の間接的不活性化とトロンビン生成の重要なフィードバックループである第IX因子の活性化の直接阻害の2つのメカニズムによるトロンビン生成抑制(TGI)により抗血栓作用を示す抗凝固薬[1]である。また、ATとヘパリン補因子II(英語版)を同等に介する軽度の抗トロンビン活性も有しており、抗Xa:IIa活性の比率は22%以上である[2][3]。
概要 臨床データ, 販売名 ...
臨床データ | |
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販売名 | Orgaran |
Drugs.com | Micromedex Detailed Consumer Information |
識別 | |
CAS番号 |
57459-72-0 ![]() |
ATCコード | B01AB09 (WHO) |
PubChem | SID: 17397744 |
ChemSpider |
none ![]() |
UNII |
BI6GY4U9CW ![]() |
KEGG | D03644 |
ChEMBL |
CHEMBL1201534 ![]() |
別名 | ORG 10172 |
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ダナパロイドは、ヘパリンを含まない低分子量のヘパリノイドであり、ヘパラン硫酸、デルマタン硫酸、コンドロイチン硫酸の混合物から構成されている[4]。ヘパリンとは化学的に区別され、硫酸化度が低く、表面電荷密度が低い為タンパク質結合特性が異なり、ヘパリン不耐症患者での交差反応性が少ない。
抗血栓性の指標であるTGI活性[5]は、ダナパロイドについては半減期が6.7時間である。