ターミンジカ(Panolia eldii)は、哺乳綱偶蹄目シカ科に分類されるシカ。別名エルドジカ[4]。
ターミンジカ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ターミンジカ Cervus eldii | ||||||||||||||||||||||||||||||
保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ワシントン条約附属書I | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Panolia eldii (McClelland, 1842)[3] | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
Cervus eldii M'Clelland, 1842[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ターミンジカ[4] | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Brow-antlered deer[1] Eld's deer[1][5] Thamin[1] |
分布
形態
体長150-170cm。尾長2-5cm。肩高114-130cm。体重95-150kg。眼の周囲や耳介の外縁、下顎は白い体毛で被われる。
蹄(主蹄)は長く、蹴爪(側蹄)も発達し主蹄と蹴爪の間が硬い。長い主蹄や主蹄と蹴爪の間が硬い部分により接地面が大きくなり、ぬかるんだ場所でも足をとられずに移動する事ができる。後肢の踵には臭腺(中足腺)がある。
夏季は背面が赤褐色、腹面が淡褐色の体毛で被われる。冬季には背面が暗褐色、腹面が白い体毛で被われる。幼獣は白い斑点が入る。
オスには前方に湾曲した弓状の角がある。角の長さは最大99cm。第1枝は左右へ湾曲し、第2枝は角幹のやや後方で分枝する。またオスの頸部には鬣状に体毛が伸長する。
分類
長らくRucervus(ヌマジカ属)の所属とされてきたが、分子系統によって、ヌマジカよりもシフゾウに近縁なことが判明し[6][7]、角の構造もヌマジカとは異なる[8]ことから、独立したPanolia[9][10]に移すことが提案された[6][8]。
3亜種に分かれるとされる[5]。2011年には亜種をそれぞれ独立種(P. eldii・P. thamin・P. siamensis)とする説も提唱されている[3]。
生態
湿原などに生息する。オスは単独、メスは群れを形成し生活する。泥浴びを好み、気温の高い日には森林へ移動する。
繁殖形態は胎生。2-5月に交尾を行う。1回に1頭の幼獣を産む。授乳期間は42週間。オスは生後1年6か月-2年で性成熟する。
人間との関係
開発による生息地の破壊、角目的の乱獲などにより生息数は減少している。基亜種は1950年代に絶滅したと考えられていたが、1975年に再発見された[11]。
関連項目
参考文献
外部リンク
脚注
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