![cover image](https://wikiwandv2-19431.kxcdn.com/_next/image?url=https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c0/Tantalite.jpg/640px-Tantalite.jpg&w=640&q=50)
タンタル石
ウィキペディア フリーな encyclopedia
タンタル石(タンタルせき、Tantalite)は組成式 [(Fe, Mn)Ta2O6] で表される鉄・マンガン・タンタルの複酸化物鉱物である。
概要 タンタル石 Tantalite, 分類 ...
タンタル石 Tantalite | |
---|---|
![]() タンタル石(オーストラリア、ピルバラ産) | |
分類 | 酸化鉱物 |
シュツルンツ分類 | 04.DB.35 |
化学式 | (Fe,Mn)Ta2O6 |
結晶系 | 斜方晶 |
へき開 | 一方向に良好 |
断口 | 亜貝殻状 |
モース硬度 | 6-6.5 |
光沢 | 亜金属光沢 - ほぼ樹脂光沢 |
色 | 暗黒色、黒鉄色 - 暗褐色、赤褐色 |
条痕 | 赤褐色 - 黒 |
比重 | 8.0+ |
文献 | [1][2] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 | |
テンプレートを表示 |
閉じる
![Thumb image](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/12/Manganotantalite.jpg/640px-Manganotantalite.jpg)
タンタルとニオブは任意の割合で固溶するため、コルンブ石-タンタル石系(現在ではコルンブ石スーパーグループに含まれる)をなし、ニオブが多いものがコルンブ石、タンタルが多いものがタンタル石と呼び分けられる(区別しない場合は総称してコルタンと呼ぶ)。ただし、比重は大きく異なり、コルンブ石は5.2なのに対しタンタル石では8.0以上にもなる[2]。また、鉄が多いものは鉄タンタル石 (tantalite-(Fe) 、旧名 ferrotantalite、Fe2+Ta2O6)、マンガンが多いものはマンガンタンタル石(tantalite-(Mn)、旧名 manganotantalite、Mn2+Ta2O6)と呼ぶ(当初は鉄が卓越したものをタンタル石と呼称していたが、2008年に組成に基づいて再命名された)。
タンタル石はタピオライト(英語版)ともよく似ている。化学組成は近いが結晶構造は異なっており(同質異像)、タンタル石が斜方晶なのに対してタピオライトは正方晶である[3]。こちらも鉄、マンガンを含むものは鉄タピオライト、マンガンタピオライトと呼ぶ。現在では、鉄タンタル石とされるものの多くは鉄タピオライトで、鉄タンタル石自体は希少だとされる[4]。
タンタル石は黒-褐色で、条痕も同じである。マンガンを多く含むものは褐色で、しばしば透明のものもみられる。