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ディルニガル・イルハムジャン(ウイグル語: دىلنىگار ئىلھامجان[2]、Dilnigar Ilhamjan)、またはジニゲル・イラムジャン(中国語: 迪妮格尔·衣拉木江、Dinigeer Yilamujiang)は、中華人民共和国のクロスカントリースキー選手。新疆ウイグル自治区アルタイ市出身、ウイグル族[3]。2022年北京オリンピックでオリンピック初出場を果たし[4]、聖火リレーにおいて、趙嘉文とともに、最終ランナーを務めた。
古代スキーの痕跡とされる汗徳尕特モンゴル族郷の敦德布拉克岩画から20-30キロメートルほど離れたアルタイ市内にて生まれ[5]、モンゴルとの国境、新疆ウイグル自治区の北西端にて育った。
母の茹仙・哈提巴吉は教員、父の衣拉木江・木拉吉(イルハムジャン・ミラジ)は1993年のクロスカントリースキー国内大会で銅メダルを獲得したスキー選手であり、ディルニガルにスキーを教えたのも父であった[2][6]。
2009年に自治政府は、プロスキー選手の育成を開始し、父イルハムジャンは彼女を含む20名の選手のコーチとなった。イルハムジャンが指導した選手のうち数名は中国クロスカントリースキー代表に選抜されている[7][8]。
12歳よりスキーを始めたが、当初出場していた競技はトラックとフィールドであった[9]。後、元々は趣味で行っていたクロスカントリーに転向。2012年に中華人民共和国第12回冬季スポーツ競技会に参加。2017年に中国代表入りし、ノルウェー人コーチKristian Bjune Sveenが来疆し、指導を受ける傍ら、ディルニガル自身もカザフ族のジアリン・バヤニとともに3年にわたるノルウェーでのトレーディングに参加[10][11][12]。FISチャイナシティスプリント北京2019で2位になり[13]、ノルウェーノルゲスカップでも2位となった[14]。
同年、 FIS北京クロスカントリースキーポイント大会で銀メダルを獲得した[15]。
2022年北京オリンピックでは、ディルニガルのウイグル族という出自から国際的な注目を浴びることとなった。
聖火リレーにおいて、趙嘉文とともに、最終ランナーを務めた[16][17]。しかし、彼女が聖火ランナーに選ばれたことは、中国がオリンピックを政治化し、ウイグル族コミュニティを抑圧していると非難する世界ウイグル会議などの西側諸国で活動するNGOからの激しい反発と批判を招いた[18][19]。
国際オリンピック委員会は、「彼女は聖火リレーに参加する資格が完全にあった」として中国の決定を歓迎し、擁護する姿勢を見せた[20][21]。国営の新華社は、ディルニガルが「今後毎日、私の励みとなり、一生心に深く刻まれるだろう」と述べたと伝えている[22]。
2月5日、クロスカントリースキー女子15キロに出場し43位でゴールした[23]。大会終了後、選手が通ることを義務づけられているミックスゾーンには姿を見せることはなかった[24]。
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