ジアゾメタン
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ジアゾメタン (diazomethane) とは、最も単純な構造のジアゾ化合物で、爆発性がある非常に有毒な黄色気体である。化学式 CH2N2 で、分子量 42.02。融点 −145 ℃、沸点 −23 ℃であり、常温では黄色無臭気の気体。CAS登録番号は [334-88-3]。1894年に、ハンス・フォン・ペヒマン(英語版)によって発見された。
概要 ジアゾメタン, 識別情報 ...
ジアゾメタン | |
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Diazomethane | |
別称 Azimethylene, Azomethylene, Diazirine | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 334-88-3 |
PubChem | 9550 |
ChemSpider | 9176 |
KEGG | C19387 |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | CH2N2 |
モル質量 | 42.04 g mol−1 |
外観 | 黄色気体 |
匂い | musty |
密度 | 1.4(空気 = 1) |
融点 |
-145 °C, 128 K, -229 °F |
沸点 |
-23 °C, 250 K, -9 °F |
水への溶解度 | 加水分解[1][疑問点 – ノート] |
構造 | |
分子の形 | 直線形 C=N=N |
双極子モーメント | polar |
危険性 | |
主な危険性 | toxic and explosive |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | R12 R19 R22 R66 R67 |
Sフレーズ | S9 S16 S29 S33 |
許容曝露限界 | TWA 0.2 ppm (0.4 mg/m3)[2] |
半数致死濃度 LC50 | 175 ppm (cat, 10 min)[3] |
関連する物質 | |
関連する官能基 化合物 |
R-N=N=N(アジド) R-N=N-R(アゾ) R2CN2 R = Ph, tms, CF3 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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ジアゾメタン自体は衝撃、熱、光、アルカリ金属の存在により爆発する場合がある。エーテル溶液は比較的安定。水、アルコールが存在すると徐々に反応し分解する。実験室における有機合成で汎用されるO-メチル化剤の一つである。