![cover image](https://wikiwandv2-19431.kxcdn.com/_next/image?url=https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bb/GasDepositDiagram.jpg/640px-GasDepositDiagram.jpg&w=640&q=50)
シェールガス
ウィキペディア フリーな encyclopedia
シェールガス(英語: shale gas)は、頁岩(シェール)層から採取される天然ガス(天然気)。元は太古の海にいたプランクトンや藻などであり、それらが堆積したものが数千万年から数億年という長い時間をかけて変化しガスになったもので、化石燃料の一種である。
![Thumb image](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bb/GasDepositDiagram.jpg/640px-GasDepositDiagram.jpg)
![Thumb image](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/37/EIA_World_Shale_Gas_Map-en.svg/320px-EIA_World_Shale_Gas_Map-en.svg.png)
従来のガス田ではない場所から生産されることから、非在来型[1]天然ガス資源と呼ばれる。頁岩気(けつがんき)ともいう。
アメリカ合衆国では1990年代から新しい天然ガス資源として重要視されるようになった。また、カナダ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアの潜在的シェールガス資源も注目され、2020年までに北米の天然ガス生産量のおよそ半分はシェールガスになると予想する研究者もいる[2]。 別の研究者は、シェールガス開発により世界のエネルギー供給量が大きく拡大すると予想している[3]。ライス大学ベイカー研究所(英語版)の研究では、アメリカとカナダにおけるシェールガスの生産量の増加によってロシアとペルシャ湾岸諸国からヨーロッパ各国へのガス輸出価格が抑制されると結論付けた[4]。2009年の米中シェールガス・イニシアティブにおいてアメリカのオバマ大統領は、シェールガス開発は温室効果ガス排出量を減らすことができるとの見解を示した[5]。しかしその後シェールガスの温室効果ガス排出量が、従来の天然ガスや石油よりも大きくなるとの指摘が学会から上がるようになった[6]。