サンドボックス (ソフトウェア開発)
ウィキペディア フリーな encyclopedia
サンドボックス(英: Sandbox)は、 Web開発やバージョン管理などのソフトウェア開発の文脈で、テストされていないコードの変更や完全な実験を本番環境またはリポジトリから分離するテスト環境のこと[1] 。
![]() |
サンドボックス化は、「ライブ」サーバとそのデータ、精査されたソースコード配布、およびその他のコード、データ、コンテンツのコレクション(所有権または公開)を、ミッションクリティカルなシステムに損害を与える可能性のある変更から保護する。それらの変更の作成者の意図に関係なく元に戻す。サンドボックスは、少なくとも、開発中のプログラムまたは他のコードを正確にテストするために必要な最小限の機能を複製する(たとえば、変更を目的とした安定した以前の実装と同じ環境変数の使用、または同じデータベースへのアクセスなど、他にもコードやアプリケーションの性質により様々な特定の機能が必要なことがある)。
サンドボックスの概念(作業ディレクトリ、テストサーバ、開発サーバーとも呼ばれる)は、通常、 Git、CVS、Subversion(SVN)などのバージョン管理システムに組み込まれており、開発者は調査および作業するツリーまたはそのブランチのソースコードのコピーを「チェックアウト」する。開発者は自分のサンドボックスでコードの変更を完全にテストした後でのみ、変更をチェックインしてリポジトリにマージし、それによって他の開発者またはソフトウェアのエンドユーザーが利用できるようにすべきである[2]。
同様に、「サンドボックス」という用語は、コンピューティングやネットワーキングにおいて、セキュリティサンドボックスや検索エンジンサンドボックス(どちらも非常に具体的な意味を持つ)など、受信データが定義された要件または基準が満たされない限り、または満たされるまで、「ライブ」システムへのデータ流入を防止する一時的な分離エリアのことを指すことがある。