サンジャヤ・ベーラッティプッタ
釈迦に先行するインドの思想家 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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サンジャヤ・ベーラッティプッタ(パーリ語: Sañjaya Belaṭṭhiputta、音写:刪闍耶毘羅胝子、散若夷毘羅梨沸など)は、インドの思想家。不可知論者、懐疑論者である。正統バラモン教の伝統にとらわれず自由な思索を行い、当時サマナ(沙門)、または正統バラモン教側からはナースティカ(虚無論者)と呼ばれた在野の自由思想家の一人である[3]。釈迦に先行する思想家で、古い仏教文献では六師外道と記されている[3]。
パーリ経典に登場する沙門[1] (六師外道) (沙門果経より[2]) | |
沙門[1] | 論(思想)[2] |
プーラナ・カッサパ | 無道徳論、道徳否定論: 善行も悪行もなく、善悪いずれの報いも存在しない。 |
マッカリ・ゴーサーラ (アージーヴィカ教) |
運命決定論 (宿命論): 自己の意志による行いはなく、一切はあらかじめ決定されており、定められた期間流転する定めである。 |
アジタ・ケーサカンバリン (順世派) |
唯物論、感覚論、快楽主義: 人は四大からなり、死ぬと散じ何も残らない。善悪いずれの行いの報いもないとし、現世の快楽・享楽のみを説く。 |
パクダ・カッチャーヤナ (常住論者) |
要素集合説:人は地・水・火・風の四元素と、苦・楽および命(霊魂)の七つの要素の集合にで構成され、それらは不変不動で相互の影響はない。 |
マハーヴィーラ (ジャイナ教) |
相対主義、苦行主義、要素実在説: 霊魂は永遠不滅の実体であり、乞食・苦行生活で業の汚れを落とし涅槃を目指す。 |
サンジャヤ・ベーラッティプッタ |
不可知論、懐疑論: 真理をあるがままに認識し説明することは不可能であるとする。判断の留保。 |