ケープカナベラル宇宙軍施設(ケープカナベラルうちゅうぐんしせつ、: Cape Canaveral Space Force Station、略称:CCSFS)は、アメリカ合衆国フロリダ州ケープカナベラルメリット島にあるアメリカ宇宙軍の施設で、アメリカ国防総省の宇宙ロケット打ち上げ基地である。ケープカナベラル宇宙軍基地[2]とも呼ばれる。2020年12月9日にアメリカ空軍から施設が移管され、名称がケープカナベラル空軍基地 (Cape Canaveral Air Force Station, CCAFS)から変更されている[3]

概要 ケープ・カナベラル宇宙軍施設 Cape Canaveral Space Force Station, 概要 ...
ケープ・カナベラル宇宙軍施設
Cape Canaveral Space Force Station
IATA: ? - ICAO: KXMR
概要
国・地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
所在地 フロリダ州ケープ・カナベラル
種類 軍用
運営者 アメリカ宇宙軍
標高 3 m (10 ft)
座標 北緯28度29分20秒 西経80度34分40秒
公式サイト www.patrick.spaceforce.mil ウィキデータを編集
地図
ケープ・カナベラル宇宙軍施設の位置
ケープ・カナベラル宇宙軍施設の位置
KXMR
ケープ・カナベラル宇宙軍施設の位置
ケープ・カナベラル宇宙軍施設の位置
KXMR
ケープ・カナベラル宇宙軍施設の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
13/31 3,048×61 舗装
出典:FAA[1]
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併設されているケネディ宇宙センター: John F. Kennedy Space Center、略称:KSC)とともに、アメリカ東部宇宙ミサイルセンターを構成する。ケネディ宇宙センターが有人ロケット(スペースシャトル)の打ち上げを担当するのに対し、ケープカナベラル空軍基地はアトラスタイタンデルタなど主に無人ロケットの打ち上げを担当している。

近隣のパトリック宇宙軍基地英語版に司令部を持つ、第45宇宙航空団英語版 (45th Space Wing) により運用されている。

歴史

1949年にハリー・S・トルーマン大統領が、当時ケープカナベラルにあったアメリカ海軍の航空基地に隣接して長距離ミサイルの発射実験用の統合長射程試験基地を設置したのに始まる。この地がロケットの射場に選ばれた理由には、アメリカ合衆国内でも赤道に近いために地球自転速度が有効に利用できることや、自転速度を利用するために東に向かってロケットを打ち上げる場合に、東に大西洋が開けていることで切り離されたロケット部品の落下や事故による被害が小さくて済むこと、などが挙げられる。その後、基地は空軍に移管され、1951年にはアメリカ空軍のミサイル・テストセンターが設置されて、ケープカナベラル空軍基地となる。

最初のロケットの発射は1949年になされた。ソビエト連邦スプートニク1号の成功の後、1957年12月にアメリカ最初の海軍の軌道衛星打ち上げロケットヴァンガードが、実験されたが失敗した。1958年にNASAが設立され、ケープカナベラルが主要な発射基地になると、アメリカのミサイル発射実験や初期の弾道ロケットの打ち上げの多くはここで行われるようになった。

宇宙開発競争が活発になるとともに基地は拡張され、1960年代には大型ロケット打上げ施設のLC40やLC41が建設されると共に、隣接するケネディ宇宙センターも整備拡張された。なお、ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺後に、ケープカナベラルの地名もケープケネディと改名されたが、地元住民がケープカナベラルの名を惜しんだこともあって、これは1973年にもとに戻された。現在は主に、NASAのほか、軍用の使い捨て型ロケットの発射場として使用されている。

逸話

この東部宇宙ミサイルセンターには飛行場はなく、あるのは発射路(Skid Strip)である。これは、水平方向に発射する巡航ミサイルの射出設備として建設されたものであるが、実際には飛行機の発着にも利用されている。

施設

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ケープカナベラル宇宙軍施設とケネディ宇宙センターの発射台。(2010年代に稼働中の物は赤色、SLC-17は2011年に退役)
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周辺の地図
白がケネディ宇宙センター(KSC)
緑がケープカナベラル宇宙軍施設(CCSFS)
施設
現役の発射施設
ケネディ宇宙センターの発射施設

出典

関連項目

外部リンク

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