オクタニトロキュバン
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オクタニトロキュバン (octanitrocubane) はキュバンのニトロ化合物で、爆薬の一種。1999年にキュバンを初めて合成したフィリップ・イートンと Mao-Xi Zhang が、アメリカ海軍研究所 (US Naval Research Laboratory) の協力の下でシカゴ大学で合成に成功した[1]。
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概要 オクタニトロキュバン, 識別情報 ...
オクタニトロキュバン | |
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Octanitrocubane | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 99393-63-2 ![]() |
PubChem | 11762357 |
ChemSpider | 9937054 ![]() |
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特性 | |
化学式 | C8N8O16 |
モル質量 | 464.13 g/mol |
密度 | 1.979 g/cm3 |
爆発性 | |
衝撃感度 | Low |
摩擦感度 | Low |
RE係数 | 2.38 |
関連する物質 | |
関連物質 | キュバン ヘプタニトロキュバン オクタアザキュバン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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研究所において少量製造されただけであるため、爆薬としての性能の詳細は不明であるが、オクトーゲンを 20%–25% 上回る性能を持つと考えられていて、理論上最強の威力を持っている。
爆薬としてはあまりに製造コストが高くグラム単価は純金並みと言われている。現在の実用爆薬で最も高性能と言われるヘキサニトロヘキサアザイソウルチタンと比べて威力で数割程度上回ることを除けば特に優れたところも無いため、実用化はされないと言われている。