ウィリアメ・カトニヴェレ

ウィリアメ・マイヴァリリ・カトニヴェレ（Wiliame Maivalili Katonivere^{[注 1]}、1964年4月20日 - ）は、フィジーの退役軍人、政治家。階級は中佐。軍人としてレバノンの平和維持活動などに取り組んだ後、州首長を経て2021年から第6代大統領を務めている。フィジー第一党（フィジーファースト）所属。

ウィリアメ・カトニヴェレ Wiliame Katonivere
フィジー共和国 大統領
任期	2021年11月12日 –
出生	(1964-04-20) 1964年4月20日（60歳） フィジー, スバ
政党	フィジー第一党
前職	陸軍軍人
配偶者	フィロメナ・カトニヴェレ
子女	2人[1]

来歴

1964年、スバの植民地戦争記念病院（英語版）で7人兄弟の末っ子として誕生。バヌアレブ島のナドゥリ村で生まれ育った^[2]。1984年にフィジー王立軍に入隊し、国連レバノン駐留軍に従事。フィジー王立軍中佐に昇進し、領土軍第7歩兵連隊の指揮官を務めた^[3]。2013年には同年に事故死した兄のアイセアが務めていたマクアタ州（英語版）首長の座を引き継いだ^[4]。2020年から1年、国内最大の製糖会社であるフィジー・シュガー・コーポレーション（英語版）の取締役員に就任している。

2021年10月21日、フランク・バイニマラマ首相の指名を受け、フィジー議会において実施された大統領選挙（英語版）で出馬。野党の統一フィジーが指名したテイムム・ケパ（英語版）との決戦投票となり、28対23票で大統領に当選^[5]。就任した当時は57歳で、歴代大統領の中で史上最年少だった^[6]。大統領就任に伴い、製糖会社の取締役を辞任。カトニヴェレはエペリ・ナイラティカウ議長の前で就任宣誓を行い、100名の儀仗隊による栄誉礼を受けた^[7]。

2021年11月22日の議会開会式で、カトニヴェレは基調演説を行った。フィジー国民に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を受けるよう促し、2021年12月1日に国境が再開されることを見越しての突然の物価上昇について警告している。政治的平等を保つよう、内閣に求めている^[8]。

脚注

注釈

1. ウィリアメ（wiliame）という名は英語では"William"（ウィリアム）とも書かれる。

出典

1. “Chief: Never Dreamt It” (英語). 2021年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月23日閲覧。
2. “New President to be elected today”. Fiji Broadcasting Corporation. 2021年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月16日閲覧。
3. “From canecutter to Fiji's president” (英語). FijiTimes. 2021年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月16日閲覧。
4. “Ratu Wiliame Katonivere is new Tui Macuata” (英語). Fijivillage. 2021年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月16日閲覧。
5. “Tui Macuata Is President Elect” (英語). 2021年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月23日閲覧。
6. “Ratu Wiliame sworn in as Fiji's new President” (英語). Fijivillage. 2021年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月16日閲覧。
7. “President's inauguration a joyous day for the people of Vanua Levu – Ratu Peni” (英語). FijiTimes. 2021年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月16日閲覧。
8. Nand, Edwin. “I will support State efforts for equality: Ratu Wiliame”. Fiji Broadcasting Corporation. 2021年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月16日閲覧。

公職
先代 ジオジ・コンロテ	フィジー共和国大統領 2021年 -	現職