統計物理学において、ブロッホ=ドミニシスの定理(英: Bloch-De Dominicis theorem)とは、量子多体系における熱平均で定義された多点相関関数を、2点相関関数の組み合わせ和に分解する定理。場の量子論の真空期待値に関するウィックの定理に対し、有限温度の系での類似版に相当しており、ウィックの定理とも呼ばれる。物理学者 松原武生によって、温度グリーン関数の理論展開ともに導入された[1]。定理の名は、最初に完全な証明を与えた物理学者C. ブロッホとC. T. ドミニシスに因む[2]。