イスラム教徒ミンダナオ自治地域
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イスラム教徒ミンダナオ自治地域(イスラムきょうとミンダナオじちちいき、英語: Autonomous Region in Muslim Mindanao, ARMM, タガログ語: Nagsasariling Rehiyon sa Muslim na Mindanao)は、フィリピンのミンダナオ島西部にあったムスリム(イスラム教徒)の自治区域。旧西ミンダナオ地方(Western Mindanao, Region IX)のバシラン島と旧中部ミンダナオ地方(Central Mindanao, Region XII)の一部から1990年11月6日に設立された地方である。中心都市はコタバト市(Cotabato City)であるが、この都市自体はソクサージェン地方の一部である。人口は2015年国勢調査で約378万人[1]。
イスラム教徒ミンダナオ自治地域 Autonomous Region in Muslim Mindanao Nagsasariling Rehiyon sa Muslim na Mindanao | |||
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北緯7度13分12秒 東経124度15分0秒 | |||
国 | フィリピン | ||
諸島 | ミンダナオ | ||
創設 | 1990年11月6日 | ||
廃止 | 2019年2月26日 | ||
中心都市 | コタバト | ||
面積 | |||
• 合計 | 12,470 km2 | ||
人口 (2015年国勢調査) | |||
• 合計 | 3,781,387人 | ||
• 密度 | 300人/km2 | ||
等時帯 | UTC+8 | ||
• 夏時間 | なし | ||
ISO 3166コード | PH-14 |
この地方は、フィリピンの地方の中では唯一、独自の「政府」を持っていた。またキリスト教国のフィリピンの中では独特の歴史・文化を持っているが、経済的には最も貧しく、治安も安定していない[2]。
ミンダナオ島やスールー諸島のムスリム諸民族(ミンダナオ島のマギンダナオ人やマラナオ人、スールー諸島のタウスグ人など)はモロ(モロ人)と総称され、その地はバンサモロ(Bangsamoro、モロランド)と呼ばれている。
2000年代前半にはモロ・イスラム解放戦線(MILF)と国軍の衝突が激しくなったものの、2012年にフィリピン政府とMILFの間で、イスラム教徒ミンダナオ自治地域に代えてバンサモロ自治地域を発足させるというバンサモロ枠組み合意が成立、2018年にはフィリピン議会でバンサモロ基本法が成立し、2019年1月の住民投票で批准され、2019年2月26日にバンサモロ自治地域が発足し、イスラム教徒ミンダナオ自治地域は廃止された。