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アンビエント・ポップ(Ambient pop)は、1980年代にドリーム・ポップ・ムーブメントの延長線上で発展した音楽ジャンルである。
従来のポップスに共通する構造と、「アンビエント・ミュージックの催眠的、瞑想的な性質を反映した電子的なテクスチャーや雰囲気」を融合させたものである[1]。
アンビエント・ポップは、クラウトロックのロック・グルーヴ・メロディーを影響として採用している。ドリーム・ポップ・ムーブメントの延長線上にありながら、「サンプリングを含む現代的なエレクトロニック・イディオムを採用しているが、ほとんどの場合、生楽器がサウンドを定義し続けている」ことが特徴である[2]。
デヴィッド・ボウイは、アンビエント・ミュージックのパイオニアであるブライアン・イーノとの「ベルリン三部作」で、いち早くアンビエント・ミュージックを取り入れたロック/ポップ・アーティストであった[3]。三部作の3枚目となるアルバム『ロジャー (間借人)』に収録されている「Red Sails」は、「モータリック・ビートを持つアンビエント・ポップの作品」と評された[4]。イギリスのアート・ロック・バンド、ジャパンのアルバム『孤独な影』(1980年)に収録されている「Taking Islands in Africa」は、オールミュージックの評論家、スチュワート・メイソンによると、「ジャパン(とリーダーのデヴィッド・シルヴィアン)がその後のキャリアで取るであろうアンビエント・ポップの方向性」を予測していたという。イエロー・マジック・オーケストラの坂本龍一をフィーチャーしたこの曲は、「非常にロック的ではないアフリカのトーキング・ドラムのリズムが、心拍数以下にスローダウンされ、雰囲気のあるキーボードとミニマルなベースのレイヤーに重ねられている」というものであった[5]。
ドリーム・ポップ・バンド、スロウダイヴが1995年に発表したアルバム『ピグマリオン』は、アンビエント・エレクトロニカの要素を多用しており、このジャンルの多くのバンドに影響を与えた。ピッチフォークの評論家であるNitsuh Abebeは、このアルバムの楽曲を「ライドのようなシューゲイザーよりもディスコ・インフェルノのようなポストロックに共通するアンビエント・ポップ・ドリーム」と評している[6]。
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