アルタイ山脈
西シベリアとモンゴルにまたがる山脈 ウィキペディアから
アルタイ山脈(アルタイさんみゃく)は、西シベリア、モンゴル、カザフスタンにまたがる山脈。漢字で阿爾泰山脈とも[1]。

名称
モンゴル語で「金の山」を意味する ᠠᠯᠲᠠᠢ алт-тай(直訳すると「金とともに」)が由来である。その他の言語での名称は、アルタイ語では Алтай туулар, カザフ語では Алтай таулары, ウイグル語では ئالتاي تاغلىرى または Алтай Тағлири, ロシア語では Алтайские горы である。
地理
東は、塩水湖のウヴス・ヌール、ヒャルガス湖、ドルゴン湖や、淡水湖のハル・ウス湖、ハル湖、アイラグ湖など、多くの湖が点在するウヴス・ヌール盆地、大湖盆地がある北西モンゴル台地に接する。雪線はアルタイ山脈の東部分で1875m、西の方では北側約2010m、南側約2340mであり、雪線を越す峰は多い。アルタイ山脈の最高峰はベルーハ山(4506m)。またアルタイ山脈の中国側の麓にはアックンガイテ草原がある。
生態系
一帯はアルタイ・サヤン地域というエコリージョンに属し、山岳、タイガ、ステップ、湿地、湖などの生態系がある。植生はカラマツ属、ヒマラヤスギ属、マツ属、トウヒ属などの森林があり、ヤナギ科、マメ科、ゴマノハグサ科、キンポウゲ科、キク科、バラ科、ムラサキ科、イネ科などの固有種の植物が生える。ユキヒョウ、アルタイアルガリ、シカ(ヘラジカ、シベリアノロジカ)、イノシシ、クズリ、ジャコウジカなどの哺乳類や、オジロワシ、ハヤブサ、ナベコウ、イヌワシ、クロヅル、ワシミミズクなどの鳥類が生息している[2][3]。
ロシアのアルタイ自然保護区[2]とカトゥン自然保護区、カザフスタンのカトン=カラガイ国立公園[4]、西アルタイ自然保護区[3]とマルカコル湖はユネスコの生物圏保護区に指定されている[5]。
周辺の住民
シベリア側はロシア人・カザフ人などが農牧を営み、モンゴル側には遊牧のウリャンカイ人、アルタイ系カザフ人、キルギス人、トルグート氏族などが住む[6]。
産出鉱物
ギャラリー
脚注
関連項目
外部リンク
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