アストラル旅行
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アストラル旅行(アストラルりょこう、英: Astral traveling)は、アストラル界と呼ばれるリアリティの境位に意識を移行させ、自分がその世界にいるかのように体験するという西洋オカルティズムの技法である。黄金の夜明け団の用語では「霊的ヴィジョンの旅」(英: Traveling in the Spirit-Vision)または「アストラル投射」(英: Astral projection)ともいう[1]。
アストラル旅行を信じる人は、これは"アストラル投射"と共に危険な方法であり、多くの情緒不安定をもたらす原因でもあると考えている。詳細に関しては、"アストラル体"のアストラル界、グラマーの項を参照の事。
アストラル旅行はスクライング(英: skrying)または霊視(clairvoyance)と呼ばれる幻視の技法の発展形であるとされ、意識的に見る首尾一貫した白昼夢ともいわれる[2]。スクライングの場合は平面的なヴィジョンを観客のように眺めるのに対し、アストラル投射は、ヴィジョンが立体的になって自分がその場に入り込んでいるかのように感じられるものとされる[3]。一般に「アストラル投射」という言葉はアストラル体の存在を前提として解釈された体外離脱体験のことを指すが、黄金の夜明け団でアストラル投射と呼ばれた業は、必ずしもアストラル体やエーテル体ダブルを体外に離脱させるプロセスを要件とするものではない。また、アストラル界と呼ばれる何らかの異界もしくは意識の内的世界を探訪するのがアストラル投射で、物質界もしくは外界を動き回るのはエーテル体投射であるとも説明される。