アカントーデス ( Acanthodes ) あるいはアカントデス は、古生代 石炭紀 からペルム紀 にかけて生息していた魚類 の絶滅 した属 。学名は「棘 のある」という意味[2] 。硬骨魚と軟骨魚の両方の特徴を併せ持つ棘魚類 に属する。棘魚類の中では最も新しい年代に現れた分類群である[3] [4] 。
概要 アカントーデス, 分類 ...
アカントーデス
復元図
分類
学名
Acanthodes Agassiz , 1833[1]
種
A. bronni Agassiz, 1833
A. bourbonensis Heidtke, 1996
A. boyi Heidtke, 1993
A. bridgei Zidek, 1976
A. fritschi Zajic, 1998
A. gracilis Beyrich, 1848
A. kinneyi Zidek, 1992
A. lopatini Rohon, 1889
A. luedersensis Dalquest et al ., 1988
A. lundi Zidek, 1980
A. nitidus Woodward, 1891
A. ovensi White, 1927
A. sippeli Heidtke, 1996
A. stambergi Zajic, 2005
A. sulcatus Agassiz, 1835
A. tholeyi Heidtke, 1990
A. wardi Egerton, 1866
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A. bronni の骨格
全長は少なくとも41 cmを超えていた[5] 。体は細長く、胸鰭 は1対で棘状になっており、背鰭は1基で後方にあり、腹鰭は長い1基、臀鰭は棘条で支えられていた。全身に鱗があり、その形は場所によって異なっていた。脊椎は骨化していないことが多かった[4] 。始原的な顎 を持つが歯は無く、プランクトンなどを濾過摂食 していたと考えられている[6] 。A. bridgei のよく保存された標本から、アカントーデスには視細胞 が存在しており、色覚 があったと考えられている[7] 。
化石はヨーロッパ 、アフリカ 、北アメリカ とオーストラリア で発見されている。淡水湖や塩水のラグーン に生息していたことが判明している[8] [9] 。ペルム紀前期にドイツの淡水湖に生息していた A. bronni は、分椎目 のアルケゴサウルス 、チェリデルペトン に捕食されていた[8] 。浮遊生物 を捕食するため、口は大きく開いた[10] 。
分類には混乱が生じていたが、2010年代に頭蓋骨の形態に基づき、軟骨魚類 のステムグループ である多系統群 だと判明した[10] [11] 。伝統的にアカントーデス目 に分類されているが、側系統群 と考えられている[12] 。
以下の種が分類されている[4] 。
Acanthodes bronni Agassiz, 1833 (タイプ種) ペルム紀後期、ドイツ
Acanthodes bourbonensis Heidtke, 1996 ペルム紀前期、フランス
Acanthodes boyi Heidtke, 1993 ペルム紀前期、ドイツ
Acanthodes bridgei Zidek, 1976 石炭紀後期、アメリカ合衆国カンザス州
Acanthodes fritschi Zajic, 1998 石炭紀後期、チェコ共和国
Acanthodes gracilis (Beyrich, 1848) ペルム紀前期、チェコ共和国、ポーランド、ドイツ
Acanthodes kinneyi Zidek, 1992 石炭紀後期、アメリカ合衆国ニューメキシコ州
Acanthodes lopatini Rohon, 1889 石炭紀前期、ロシア連邦クラスノヤルスク地方
Acanthodes luedersensis (Dalquest et al ., 1988) ペルム紀前期、アメリカ合衆国テキサス州
Acanthodes lundi Zidek, 1980 石炭紀後期、アメリカ合衆国モンタナ州
Acanthodes nitidus Woodward, 1891 石炭紀前期、スコットランド
Acanthodes ovensi White, 1927 石炭紀前期、スコットランド
Acanthodes sippeli Heidtke, 1996 石炭紀後期、ドイツ
Acanthodes stambergi Zajic, 2005 ペルム紀前期、チェコ共和国
Acantodes sulcatus Agassiz, 1835 石炭紀前期、スコットランド
Acanthodes tholeyi Heidtke, 1990 ペルム紀前期、ドイツ
Acanthodes wardi Egerton, 1866 石炭紀後期、イングランド、スコットランド
Beznosov, Pavel (May 2009). “A redescription of the Early Carboniferous acanthodian Acanthodes lopatini Rohon, 1889” (英語). Acta Zoologica 90 : 183–193. doi :10.1111/j.1463-6395.2008.00352.x . Zidek, Jiri (5 May 1976). “Kansas Hamilton Quarry (Upper Pennsylvanian) Acanthodes, with remarks on the previously reported North American occurrences of the genus”. The University of Kansas Paleontological Contributions . hdl :1808/3725 . Paper 83. Beznosov, Pavel (May 2009). “A redescription of the Early Carboniferous acanthodian Acanthodes lopatini Rohon, 1889” (英語). Acta Zoologica 90 : 183–193. doi :10.1111/j.1463-6395.2008.00352.x .
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