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アイマーク人(英語: Aimak または Aymaq、ペルシャ語: ایماق)は、ペルシア語を話す遊牧民・半遊牧民の集団ことである[2]。アフガニスタン西部のゴール州やイランのホラーサーン州に在住する[3]。主にイラン系だが、モンゴル系も居る。
「アイマーク」という言葉はモンゴル語で「部族」や「放牧領域」[4]、遊牧地を共有する遊牧民の共同体[5]を意味している。言語的にも歴史的にも証拠は無いが、イランの古代伝説に登場する半神の王「イマ」(仏教で言う閻魔)やジャムシードと無理やり関連付ける説がある。
アイマーク人はチャハール・アイマークとして知られている。チャハールとは「4」の意味で、タイマーニー族(ゴール州の主な住民)、フィールーズクーヒー族[6]、ジャムシーディー族[6]、タイムリ族を指す。別の説では4部族にアイマーク・ハザーリー族[6]が入ったり、タイムリ族がタヒリ族やズリ族、マレキ族、ミシュマスト族と共に「小アイマーク」[7]や 「その他のアイマーク」(Aimaq-e diga)と呼ばれることがある。
アイマーク人は2種類に分けることが出来る。タイマーニー族やフィールーズクーヒー族、ジャムシーディー族はアフガニスタンでは伝統的な黒いテントに住んでいる。彼らはイラン人が起源であり、自分達をタジク人と呼んでいる。アフガニスタンのアイマーク族の大半はイラン系の3つの支族である。一方、タイムリ族やアイマーク・ハザーリー族はゲルに住んでいる[8]。物理的な外見や住居の形態から明らかなように[9]、彼らはモンゴル人が起源のアイマークである。
アイマーク人の人口は調査によって異なり、25万~200万人である[4]。アイマーク人はタジク人やハザーラ人とある程度は近い関係にあるので、アフガニスタンの国勢調査ではタジク人に分類されている[4]。アイマーク人はアフガニスタンの西部や中央部に住んでおり、ゴール州では多数派を占めている。ヘラート州やバードギース州の西部にも沢山住んでいて、ファラー州やファーリヤーブ州、ジョウズジャーン州、サーレポル州にも幾らか住んでいる[4]。
アイマーク人のペルシャ語はアイマーク方言であり、いくつかの下位方言に分かれる。なお南方のタイマーニー族[6]やイランのマレキに住むアイマーク人はパシュトー語を話す[10]。
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