にぎりっぺ
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にぎりっぺ、握り屁(にぎりべ、にぎりへ)は、自分の出した屁を肛門近くで握ったあと、手のひらを開き屁を開放する動作。そのさま。 古来よりいたずら、滑稽な行為として庶民の文化に溶け込んでおり、にぎりっぺを題材にした昔話は数多く存在する。
室町時代後期の『福富草紙[注 1]』には既に「握り屁の臭いはどこまで持つか」という伊豆の男の話が書かれており、ここから「握り屁三里(にぎりっぺの臭いは三里[注 2]持つ)」という諺語が生まれている。各地で伝わる民話はいずれも滑稽でくだらないものであり、「臭いが随分と長く持つから不思議だったが、手の中(あるいは自分の鼻)にクソがついていた」というような類である。