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2022年の日本映画 ウィキペディアから
300万円の懸賞金欲しさに指名手配犯を捕まえようとして姿を消した父親と、不安を抱えながらも彼の行方を追う娘の姿を描く。アスミック・エースとDOKUSO映画館による次世代クリエイター映画開発プロジェクト「CINEMUNI(シネムニ)」第1弾作品[3]。第26回釜山国際映画祭 ニューカレンツ(コンペティション)部門正式出品[3]。
スーパーで「所持金に20円足りないから」という理由で万引きをして捕まった原田智のところへ、娘の楓が駆けつけ、不足分の20円を店員に差し出して許しを乞う。
智はその帰り道、楓に「電車で300万の懸賞金の掛かった、山内照巳という連続殺人犯を見かけた」とつぶやく。「あいつを捕まえれば三百万も貰えるんやで。そんな金があったらなあ」と夢のようなことをいう智に、楓は「そんなの当てにしないで働き」と相手にしない。
その翌日、楓が目を覚ますと、智が失踪していた。調べ回っていると、その日、智が日雇い労働の現場に出勤していることが判明し、現場に向かう。「お父ちゃん」と楓が呼び掛けたその人物は、智ではなかった。背が高く、痩せていて、黒い眼鏡を掛けた若い男だった。「原田智さんですよね?……すみません。人違いでした」楓は、そう呟いてその場を後にする。
楓は、町に貼り出された指名手配犯のポスターを見てあることに気づく。連続殺人犯の山内照巳という男と、父と同じ名前で工事現場で働いていた男の顔が酷似しているのだ。そして、山内がこれまでに犯した犯行と、父との関係について探り始める。
父が経営していたが家賃を払えず手放すことになった卓球教室を訪れた楓は、物入れで寝ていた山内と鉢合わせし、逃亡する山内を追いかける。塀をよじ登って逃げようとする山内のズボンを楓はつかんで離さなかった。山内はズボンを脱いで逃げたが、楓はズボンのポケットに、智のスマホと、神戸港・果林島の往復乗船券が入っているのを発見し、果林島に行くことを決める。
果林島に着くと、島のある一軒家で警察沙汰の事件が起きていた。楓は、家の中に横たわる人物を見て取り乱す。「その人、私のお父ちゃん!お父ちゃん!」と叫んで駆け寄ろうとする楓を警官が制止する。
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