剛力

日本語

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別表記

• 強力

発音

• (東京式) ごーりき [gòóríkí] (平板型 – [0])
• (東京式) ごーりき​ [gòóríkíꜜ] (尾高型 – [4])
• IPA^(?): [ɡo̞ːɾʲikʲi]

名詞

剛力 (ごうりき)（歴史的仮名遣い：がうりき）

1. 力が強いこと。また、その人^[1]。強力（きょうりょく）。
   • 荒れ狂う猛牛の間へ分け入り、むんずと両獣の角を、右手と左手に掴んで、えいとばかりに引き分けてしまったその剛力。（佐藤垢石『越後の闘牛』）
2. 荷物を持って修験者などに従う奴僕^[1]。
   • 武藏坊は喜三太と云ふ下部（しもべ）をがうりきになして（『義経記』巻7・判官北国落）
3. 登山者の荷物を持って案内する人^[1]。
   • 旅館の主人、馬を勧め、剛力を勧め（小島烏水『霧の不二、月の不二』）

形容動詞

剛力 (ごうりき)

1. 力が強い^[1]。強力（きょうりょく）だ。
   • いや、通常（たゞ）じゃア敵わない、欺すに手なしだ、あゝいう剛力な奴は智慧の足りないもので（三遊亭圓朝『菊模様皿山奇談』）

活用

剛力-だ 形容動詞活用表（日本語の活用）

ダ活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
剛力	だろ	だっ で に	だ	な	なら	(無し)

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
推量・意志	剛力だろう	未然形 + う
過去・完了	剛力だった	連用形 + た
否定形	剛力でない	連用形 + ない
自動詞化	剛力になる	連用形 + なる
言い切り	剛力だ	終止形のみ
名詞化	剛力なこと	連体形 + こと
仮定条件	剛力ならば	仮定形 + ば
様態	剛力そうだ	語幹 + そうだ

活用と結合例

翻訳

• 英語: powerful ^(en), mighty ^(en), strong ^(en)

脚注

1. 下中弥三郎編『大辞典』 平凡社、第10巻、1935年4月30日、紙面417ページ、デジタル214ページ、全国書誌番号：67012501、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 1873400/214