とどろく

日本語

発音

• (東京式) とどろ​く [tòdóróꜜkù] (中高型 – [3])
• IPA^(?): [to̞do̞ɾo̞kɯ̟ᵝ]
• (京阪式) とどろく

動詞

とどろく【轟く】

1. (自動詞) 大きな音が響く。
   • 雷はますます轟いて、真っ蒼な稲妻の光りが小屋のなかまで閃いて来た。（岡本綺堂『麻畑の一夜』）
2. (自動詞) 有名になる。知れ渡る。
   • だってね、この人の健啖は勇名轟いていて、わが家の剛の者が束になってかかったってかなわないのよ。（宮本百合子『獄中への手紙』）
3. (自動詞) 胸の鼓動が高まる。心拍数が上がる。どきどきする。
   • 源氏は胸のとどろくのを覚えた。（紫式部著、与謝野晶子訳『源氏物語』第八帖 「花宴」）

活用

とどろ-く 動詞活用表（日本語の活用）

カ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
とどろ	か こ	き い	く	く	け	け

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	とどろかない	未然形 + ない
意志・勧誘	とどろこう	未然形音便 + う
丁寧	とどろきます	連用形 + ます
過去・完了・状態	とどろいた	連用形音便 + た
言い切り	とどろく	終止形のみ
名詞化	とどろくこと	連体形 + こと
仮定条件	とどろけば	仮定形 + ば
命令	とどろけ	命令形のみ

活用と結合例

派生語

• 轟（とどろ）、轟足（とどろあし）、轟（）とどろ駆（が）け、轟かす、轟かせる、轟き、轟（とどろ）こす、轟轟（とどろとどろ）、轟（とどろ）めく、

翻訳

（語義1）

• 英語: bellow ^(en), fulminatory ^(en), growl ^(en), peal ^(en), roar ^(en), roll ^(en), thunder ^(en)
• スペイン語: tronar ^(es)
• ドイツ語: dröhnen ^(de)
• フランス語: gronder ^(fr), tonner ^(fr)