かつえる

日本語

語源

古典日本語「かつう」より

発音

• (東京式) かつえ​る [kàtsúéꜜrù] (中高型 – [3])
• (東京式) かつえる [kàtsúérú] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [ka̠t͡sɨᵝe̞ɾɯ̟ᵝ]

動詞

かつえる【飢える / 餓える】（歴史的仮名遣い：かつゑる）

1. (自動詞) 飲食ができずに苦しむ。ひどい空腹に陥る。
   • 「革命のときはみんながかつえたけれど、いま、パンは、たっぷりなんだから遠慮はいらないことさ」（宮本百合子『道標』）
2. (自動詞) （比喩的に）欲求が満たされずに苦しむ。何かを強く欲しがる。
   • 噂にしても、誰も明るい噂に餓（う）えかつえているときだった。（横光利一『微笑』）

活用

かつ-える 動詞活用表（日本語の活用）

ア行下一段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
かつ	え	え	える	える	えれ	えろ えよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	かつえない	未然形 + ない
意志・勧誘	かつえよう	未然形 + よう
丁寧	かつえます	連用形 + ます
過去・完了・状態	かつえた	連用形 + た
言い切り	かつえる	終止形のみ
名詞化	かつえること	連体形 + こと
仮定条件	かつえれば	仮定形 + ば
命令	かつえろ かつえよ	命令形のみ

活用と結合例

類義語

• うえる（飢える / 餓える）

翻訳

うえる — 「うえる#翻訳」を参照のこと