至聖廟
沖縄県那覇市久米の松山公園内にある孔子廟 ウィキペディアから
沖縄県那覇市久米の松山公園内にある孔子廟 ウィキペディアから
久米至聖廟(くめしせいびょう)は、沖縄県那覇市久米の松山公園内にある孔子廟である[1]。孔子の他に四配(顔子、子思〈孔伋〉、曾子、孟子)の像が祀られている[2]。
17世紀初頭より久米三十六姓の人々によって儒教の祭典が行われていたが、尚貞王の時の1676年になって、那覇泉崎の地(那覇商工会議所隣接地)に建立された。以来、教育機関の明倫堂とともに戦前までその威容を誇っていた。
しかし1945年の沖縄戦で焼失し、しかも軍道1号線(現在の国道58号)の拡張工事により敷地が削られたことで、元の地での再建が不可能になった[2]。1975年になり、那覇市若狭の波上宮に程近い天尊廟跡地に、天尊廟とともに再建された[2]。元の地には蔣介石から贈られた孔子像が置かれている。
2013年6月、松山公園内の現在地(久米郵便局跡地)に建立された[3]。
市が体験学習施設に該当すると判断したため、年576万円の土地使用料を無償にしているが、市民団体である「住みよい那覇市をつくる会[4]」から儒教を広めるための施設であり政教分離に抵触するとして、市を相手取り訴訟が提起された。これに対して市は儒教は宗教ではなく哲学と主張し裁判が争われ、那覇地方裁判所は2018年に違憲判決を下し、福岡高等裁判所那覇支部も違憲判決を下したが、徴収すべき金額は市の裁量とされたため双方が上告[5]。2021年2月24日、最高裁判所は儒教が宗教と呼べるかという判断はしなかったものの、使用実績から宗教的性格が濃い施設であると認定し、違憲判決を下した[6][7]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.