第61次長期滞在

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第61次長期滞在

第61次長期滞在(だい61じちょうきたいざい)は国際宇宙ステーションでの61回目の長期滞在で、2019年10月3日のソユーズMS-12のドッキング解除から始まった[1]。この長期滞在は、ヨーロッパ人としては3人目、イタリア人としては初のISS船長となるESAの宇宙飛行士ルカ・パルミターノ英語版が指揮をとった[3]。パルミターノと、ソユーズMS-13の同乗者のアレクサンドル・スクボルソフ[3]およびアンドリュー・R・モーガン英語版[3]と、ソユーズMS-12クリスティーナ・コック[4]は第60次長期滞在から移行した。この4人に、2019年9月25日に打ち上げられたソユーズMS-15に搭乗したオレグ・スクリポチカ英語版[4]ジェシカ・メイア[4]が合流した[4]

概要 任務種別, 任務期間 ...
ISS第61次長期滞在
任務種別ISS長期滞在
任務期間125日 22時間 12分
長期滞在
宇宙ステーション国際宇宙ステーション
開始2019年10月3日 07:37:32 UTC[1][2]
終了2020年2月6日 05:50:28 UTC
到着ソユーズMS-12
ソユーズMS-13
ソユーズMS-15
出発ソユーズMS-13
乗員
乗員数6名
乗員
EVA9回[2]
EVA期間54時間27分[2]
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第61次長期滞在の徽章
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左から:NASAのアンドリュー・モーガン飛行士、ロスコスモスのアレクサンドル・スクボルソフ飛行士、ESAのルカ・パルミターノ飛行士、ロスコスモスのオレグ・スクリポチカ飛行士およびNASAのジェシカ・メイアとクリスティーナ・コック両飛行士。
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クルー

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役職 乗組員
船長 イタリアの旗 ルカ・パルミターノ英語版ESA
2回目の宇宙飛行
第1フライトエンジニア ロシアの旗 アレクサンドル・スクボルソフRSA
3回目の宇宙飛行
第2フライトエンジニア アメリカ合衆国の旗 アンドリュー・R・モーガン英語版NASA
1回目の宇宙飛行
第3フライトエンジニア アメリカ合衆国の旗 クリスティーナ・コックNASA
1回目の宇宙飛行
第4フライトエンジニア ロシアの旗 オレグ・スクリポチカ英語版RSA
3回目の宇宙飛行
第5フライトエンジニア アメリカ合衆国の旗 ジェシカ・メイアNASA
1回目の宇宙飛行
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ISSへのその他の有人宇宙飛行

2019年にNASAspaceflight.comが入手した飛行計画統合パネル(FPIP)の文書によれば、第61次長期滞在は暫定的に商業乗員輸送開発宇宙船の2回の訪問が予定されていた[5]。しかしながら、スケジュールのずれによってこれらの訪問は行われないことになった。

船外活動

第61次長期滞在のクルーは、それまでのISSの歴史で最も多い9回の船外活動を行った[6]

4回の船外活動はアルファ磁気分光器の修理のために行われた。この修理はESAルカ・パルミターノ英語版飛行士とNASAアンドリュー・R・モーガン英語版飛行士が行った。両名はステーション内部でカナダアーム2ロボットアームを操作するクリスティーナ・コックおよびジェシカ・メイアに支援された。この船外活動は「ハッブルの修理以来でもっとも挑戦的」と説明された[7][6][8]

ISSのバッテリーの修理と増強のために数回の船外活動が行われた。2019年10月18日に、クリスティーナ・コックおよびジェシカ・メイアは歴史上初めての女性だけの船外活動を行った[9]

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(左から右に)アレクサンドル・スクボルソフルカ・パルミターノ英語版(船長)、オレグ・スクリポチカ英語版 およびアンドリュー・R・モーガン英語版とならんだ、船外活動前のジェシカ・メイア(左)とクリスティーナ・コック(右)

脚注

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