横後頭溝(おうこうとうこう、英:transverse occipital sulcus)とは、大脳の後頭葉にある脳溝のひとつ。個体間で程度の違いはあれ、大脳外側面を基本的に背腹(上下)方向に走る脳溝である[1]。
脳: 横後頭溝 | |
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左大脳半球の外側面を横から見たところ。赤い所が横後頭溝。 | |
名称 | |
日本語 | 横後頭溝 |
英語 | transverse occipital sulcus |
ラテン語 | sulcus occipitalis transversus |
略号 | tocs |
関連情報 | |
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解剖
大脳外側面で、頭頂葉と後頭葉の境界を定めるのが、横後頭溝であるとする場合がある[2]。この場合、大脳外側面において、横後頭溝より前が頭頂葉、横後頭溝より後ろが後頭葉である[2]。ただし大脳外側面における頭頂葉-後頭葉の境界は、頭頂後頭溝の上端と後頭前切痕を結ぶ仮想のライン[3]で定めることが多い。
機能
横後頭溝は風景情報の処理(scene processing)と関わりのある領域と考えられている[4]。たとえば、横後頭溝は、海馬傍回場所領域、脳梁膨大後部皮質と並んで、馴染みのある場所の風景写真を見た時に、馴染みのない場所の風景写真を見た時と比べて、脳血流量が若干増加する領域である、といった報告がある[5]。
画像
- 左大脳半球の外側面を上から見たところ。赤い所が横後頭溝。
脚註
関連項目
外部リンク
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