数学の一分野である凸解析において、有効領域(ゆうこうりょういき、英: effective domain)は、定義域の概念を拡張したものである。
ベクトル空間 X が与えられたとき、拡大実数を値域とする凸函数
は、次で定義される有効領域を持つ:
[1][2]
この函数が凹函数である場合、有効領域は次のようになる:
[1]
有効領域は、函数
のエピグラフの X の上への射影と等しい。すなわち、次で与えられる。
- :(x,y)\in \operatorname {epi} f\}.\,}
[3]
凸函数が通常の実数への写像
であるなら、有効領域は通常の定義域と一致する。
函数
が真凸函数であるための必要十分条件は、f が凸で、f の有効領域が空でなく、すべての
に対して
が成立することである[3]。