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建造物や機器、土壌等に溜まった水を外部に排出するための設備 ウィキペディアから
排水設備(はいすいせつび)とは、建造物や機器、土壌等に溜まった水を外部に排出するための設備である。水を排出する行為、あるいは排出された水そのものは一般的に排水と呼ばれる。
排出対象となる水は後述するように建築実務上は多岐にわたって分類されているが、一般的な区別に従えば雨水・湧水・地下水・汚水(工業排水、空調設備に内蔵されたドレン等の排水機構から発生した水、トイレ等に設置された衛生器具などで使用されたし尿を含む水など)などである。排水設備の設置および管理に当たっては通常、安全性の確保や環境汚染や健康被害の防止、資産の保全等を実現するため、事業の計画段階において排水目的および排水の水質と水量に応じ理想的な排水速度や衛生管理の要求基準を建築学・土木工学・公衆衛生学等の見地から決定し、適切な機構を適切な状態で使用管理出来るよう配慮することが不可欠である。このように決定された基準の下で適切な排水配管を行った上、排水トラップ・通気設備などの付属設備が設けられることで排水設備が設置される。
なお、設置基準の決定は当事者間に影響を与えるのみならず、その排水設備が使用されている人工施設の利用者や、その排水設備が設置された土地の周辺の住民等といった第三者の利益に直接関わるため、私的自治による自主的な管理には馴染まないことが多い。そのため多くの国においては排水設備の性能や設置および管理に関しては私的自治を制限し、一定の法的な基準や規制を設けている。
建築設備の実務の上では、排水の性質に応じた適切な処理を可能にするために、排水の種類が次のように区分されている。
なお、下水道法では、雨水・汚水・特殊排水に区分されている。
ここでは、敷地内の排水方式[1]について記述する。
汚水・雑排水と雨水をまとめて下水道に流す方法。
汚水と雑排水のみを下水道に流し、雨水は別の管渠で公共用水域に放流する方法。
間接排水とは、排水配管を一旦大気中に開放し、その後一般排水配管に接続するものである。一般排水の配管に直結すると衛生上問題がある次のような機器の排水に用いられる。
なお、注意点として次の点があげられる。
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