少年アヤ(しょうねん アヤ、1989年12月3日 - )は日本の作家・エッセイスト。
自身のセクシャリティーやジェンダーアイデンティティに関する事柄を赤裸々に著す。児童文学なども手がける。
概要 少年アヤ(しょうねんアヤ), ペンネーム ...
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ブログ『尼のような子』で注目を浴び、2014年にブログを元にしたエッセイ集『尼のような子』が出版される[2]。以降、雑誌やウェブ上でエッセイや私小説の連載を手がけるようになる。
- 内澤旬子は『尼のような子』について「卓越した自己分析から繰り出す残酷な客観化と滑稽化と、美しく切ない隠喩が絶妙のタイミングで交錯する、そんな華麗にして秀逸な文章」と評する[3]。
- 武田砂鉄は「この著者のエッセー集が刊行されるたび、ゆっくり読みふける」「記憶をとても大切にし、そして、育てている」と述べている[4]。
- セーラームーン、サンリオ、ファンシーグッズが好き。
- 美大出身。イラストレーターのanccoは美大時代の友人[5]。2020年の著書『ぼくの宝ばこ』の装画・挿画はanccoが手掛けている[6]。
- ノンバイナリーであることを公表している。19歳から24歳までは「オカマ」を自称していたが、「焦心日記」の執筆を期にやめている[7]。ブログでは「理由はいろいろあって、自分のことを投げやりでいるのがしんどくなったのと、自虐的な態度や、いがいがをまとったような言動を繰り返しすうち、あらゆる感覚が鈍化し、自分の本心や、発するべき言葉がなんなのかもわからなくなっていたからです」と綴る[7]。その様にして、回復し自由になった部分もあったが、依然として漠然とした違和感があった[8]。しかし、30歳の時に、ノンバイナリーについて友人から教えてもらい自認することで、自身の抱える感覚をそのまま肯定することができたと語る[8]。
- 書くことは自分にとっての「調律」と答えている[9]。
雑誌連載
- ROLa
- 少年アヤの女子の文明論(2013年 - 2014年、新潮社)[10]
- 私帝国(2014年12月 - 2016年3月)
- Zipper 美少女ふみちゃんと少年アヤちゃんの往復書簡(2013年、祥伝社)
- an・an 少年アヤちゃんのふぁんし〜新聞(2013年 - 2014年、マガジンハウス)
- ハツキス ロマンチック・ア・サンデー(2014年 - 2019年、講談社)
- yom yom あれの・花園(2015年春 - 2016年6月号、新潮社)
- 飛ぶ教室 うまのこと(2019秋vol.59 - 2021春vol.65、光村図書出版)
WEB連載
- AM 「少年アヤちゃんが行く 恋の東京散歩」(2012年11月 - 2013年9月、メディアーノ)[11]
- ココロニプロロ (cocoloni)
- “できれば”幸せになりたい(2012年12月 - 2013年6月)[12]
- 少年アヤちゃんの駆け込み沼(2013年6月 - 12月)[13]
- 河出ウェブマガジン「オカマ抱かないと地球が爆発するみたいな流れにならないかな 少年アヤちゃん焦心日記」(2013年5月 - 2014年5月、河出書房新社)[14]
- ウェブ平凡 「ホーム・スイート・ホーム」(2014年11月、平凡社)[注釈 1]
- cakes 「ぼくは本当にいるのさ」(2018年)[16]
- 双葉社web文芸マガジン COLORFUL(双葉社)
注釈
『果てしのない世界め』として2016年に単行本化[15]。