姫島 (愛知県田原市)
愛知県、三河湾の島 ウィキペディアから
愛知県、三河湾の島 ウィキペディアから
田原市片浜地区の北およそ4 kmにある同市唯一の島。周囲4 km弱、標高62.1 mの小山で、東西に長い楕円形をしている。島の山頂には本島唯一の三等三角点(点名が「姫島」、標高62.07m)が設置されている[1]。蔵王山や衣笠山などの「田原山脈」と同系で、海岸は岩石で覆われ、麓から頂上まで笹や小松が茂る。半島の笠山(78.9 m)と同じ内部冷却型の火山で、火成岩の斑糲岩や蛇紋岩を見ることができる。
古くから倭姫命の伝説があり、古墳が一基存ずる。
以前は「飛馬島」(読み同じ)と呼ばれ、寛文10年(1670年)の藩日記「万留書」に初めてその名が見える。「三河雑抄」には「姫嶋─前芝ヲ乗出シテ海上二里余ニシテ左ノ方ニ見ユ、此島ニ野馬有ト云」とあり、「三河国名所図絵」にも「飛馬島 波瀬村より一里許海上に有。統叢考に云往昔右大将頼朝卿宝飯郡丹野村御堂山に馬を奉納あり。其馬出て引馬の若草をはむ。夫より引馬を御馬て号す。彼馬蒼海を游きて南方の島に至る故に其辺を飛馬島と号くと見ゆ」とある。正徳元年(1711年)の藩日記「万留帳」には、放牧駒は牡馬6頭、牝馬1島と記されている。江戸時代の『田原城主考』では「飛馬嶋」と記されアサリやモズクの産地としている[2]。江戸時代には田原藩により馬の放牧が行われていた[2]。
島では畑作が行われていた時期もあり、島内には風をよけるために植えられたヒサカキやイヌマキ、区画のための石垣などが現存する[2]。昭和40年代に観光開発計画があったが中止となっている[2]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.