初陣

日本の武士階級の子弟が初めて戦闘行為に参加すること ウィキペディアから

初陣(ういじん)とは、初めて戦いに参加すること、またはその戦いのことをさす[1]。現代では転じて、スポーツの競技会などに初めて出場した場合や、未経験の事柄に臨むこと全般を指して使われる。

日本の武家社会においては、初めて戦闘行為に参加することは、武門に生をうけた者の正念場とされ、それだけに初陣での高名(こうみょう)は武勇の誉れとされた[2]武士の子弟が初陣を迎える年齢は個人差があり、多くの場合は元服後に、稀に元服前に、ほとんどは10代前半であったが、親は子供の将来の安寧を願い必ず勝てる楽な戦いに参加させることが多かったが、平穏な時代や地域によって事情が異なる事があるので、毛利元就の20歳や長宗我部元親の22歳など遅い例もある。

初陣の例

※は異説のあるもの、記録がはっきりしないもの。

さらに見る 名前, 年齢 ...
名前年齢時期戦い備考
源頼朝13歳1159年保元4年)六波羅合戦(平治の乱敗戦・捕虜となる
毛利元就20歳1517年永正14年)有田中井手の戦い武田元繁熊谷元直を討ち取る
北条氏康15歳1530年享禄3年)小沢原の戦い戦功あり
武田晴信16歳1536年天文5年)海ノ口城平賀玄信攻め攻略
毛利少輔次郎(吉川元春)11歳1541年(天文10年)吉田郡山城の戦い元服前
長尾景虎(上杉謙信)13歳1543年(天文12年)栃尾城の戦い※防戦
織田信長14歳1547年(天文16年)大浜攻め戦闘なし。放火のみ
島津義久22歳1554年(天文23年)岩剣城攻め義弘歳久と同時初陣
松平元康(徳川家康)17歳1558年弘治4年)寺部城の戦い城下の放火
長宗我部元親22歳1561年永禄4年)長浜の戦い吉良親貞と同時初陣
伊達政宗15歳1581年天正9年)矢野目館の戦い(相馬義胤との戦い)
石田三成22歳1581年(天正9年)洲本城攻め※
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脚注

関連項目

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