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マルウェア (malware) とは、不正かつ有害に動作させる意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称。コンピュータウイルスやワーム、トロイの木馬などが含まれる。
悪意のコード (malicious code) [1]、悪意のソフトウェア (malicious software) [1]、悪意のある不正ソフトウェア[2]、有害なソフトウェア[3][4]、不正プログラム[2]とも呼ばれる。
マルウェアの行う活動としてはデータの破壊やデータの盗難などがあるが、こうした「悪意のある」行動をするソフトのみならず、ユーザの望まない広告を勝手に出すアドウェアのような「迷惑ソフト」(の中で悪質なもの[5])もマルウェアの範疇に含める場合がある[6]。
マルウェア (malware) は、「悪意のある」という意味の英語「malicious(マリシャス)」と「software」を組み合わせて創られた混合語である[7]。
類義語としてクライムウェアがあり、これはマルウェアの中で特に犯罪 (crime) に使われるものを指すとするものもあるが[8]、必ずしもこれを要件としないものもあり[9]、マルウェアとの関係は判然としない。
マルウェアの種類の代表例として以下のものがあげられる。なお、以下の種類は排他的ではなく、複数の種類の定義を満たすマルウェアも存在しうる[10]。
不正行為を実行するために、攻撃者はマルウェアを作成するが、その不正な試みが検出されてしまっては、その目的を達成することはできない。セキュリティベンダがセキュリティ技術を進化させると、それに合わせて攻撃者も技術を進化させる。セキュリティベンダと攻撃者の間では、いたちごっこが繰り返されている。回避技術は、検出、分析、把握を回避するためにマルウェアが使用する手段の総称である[36]。
セキュリティ技術に対する回避技術は次の3つに分類できる[36]。
高度なマルウェアの中には、このような技術を組み合わせて利用しているものもある。たとえば、RunPE(メモリー内で自身のプロセスをもう1つ実行する)などの技術を使用して、マルウェア対策ソフトウェアやサンドボックス、分析を回避している。また、仮想環境に関連する特定のレジストリキーを検出し、サンドボックスでの自動分析や仮想マシン上での動的分析を回避するマルウェアもある[36]。
ウイルスをはじめとしたマルウェアはセキュリティソフトに発見されないよう、下記のようなツールや手法を用いていることがほとんどである。また、サイバーセキュリティの回避技術で、よく使われる用語がある。ここで、攻撃者が使用するツール、手法や用語をいくつか紹介する[36]。
最も一般的な回避技術は次のとおりである[36]。
マルウェアは、下記のように様々な感染経路によって感染活動を行っている[37]。 ネットワーク感染やメール添付感染等の感染手法の他に、ホームページを見ただけで感染する「Web閲覧感染型」も感染手法の一つとして確認されており、その方法も高度化・巧妙化している[37]。
マルウェアの検出には、マルウェア検出回避技術に対抗するために様々な技術を用いている。下記に例を示す。ただし、いかなる方法・手段・技術を用いても未知のマルウェアを100%検出・発見できるわけではない。また、いかなる方法・手段・技術を用いても未知のマルウェアからパソコンを100%保護してくれるわけではない。
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