ヒシダイ
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ヒシダイ(菱鯛[2]、学名: Antigonia capros、英: Deepbody boarfish)とは、ヒシダイ科ヒシダイ属に属す海水魚。
ヒシダイ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() ヒシダイ 赤色 | ||||||||||||||||||||||||||||||
保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Antigonia capros Lowe, 1843 | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ヒシダイ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Deepbody boarfish[1] |
分類
ヒシダイ属の魚は18種あり[3]、日本では本種の他にベニヒシダイ、ミナミヒシダイの計3種が知られている[4][5]。かつてヒシダイはマトウダイ目に分類されていたが、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(2013年)ではスズキ目ヒシダイ亜目、『Fishes of the World Fifth Edition』(2016年)ではCaproiformes(ヒシダイ目)に分類されている[6]。2025年3月時点で、WoRMS、FishBaseでは Acanthuriformes(ニザダイ目)に分類されている。
学名の種小名の capros はギリシャ語で「イノシシ」の意味で、これはCapros aperに近縁であることを意図して命名されたものと考えられるが、現在は Antigonia と Capros は別の科に分類されている[3]。
分布
太平洋、大西洋、インド洋の熱帯・亜熱帯域の、水深40メートルから900メートルに分布する[3]。仔稚魚、幼魚時は中層、成長に伴い低層の砂泥底付近で生活する[3]。
特徴
体は菱形をしており和名はそれに由来する[3]。体色は銀色を帯びたピンク色をしており、背鰭棘条部の基底から腹鰭基底にかけて赤色の横帯がある[7]。小さく硬い櫛鱗で覆われている[3]。全長は最大で30センチメートル[3]。
吻は短く口は上向きに開く(ベニヒシダイの口は水平に開く)[4]。背鰭軟条数は30から37、臀鰭軟条数は30から35で[3]、ミナミヒシダイはそれよりも少ない[4]。
人との関わり
底引網などで漁獲されることもあるが、肉量が少ないため食用としての利用価値は少なく[4]、また美味ではあるが漁獲量が少ないことから市場価値も低い[3]。
出典
参考文献
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