ナガスクジラ属

ウィキペディアから

ナガスクジラ属

ナガスクジラ属(ナガスクジラぞく、Balaenoptera)は、ヒゲクジラ類ナガスクジラ科の一つ。模式種はナガスクジラ[1]

概要 ナガスクジラ属, 地質時代 ...
ナガスクジラ属
ナガスクジラ
ナガスクジラ Balaenoptera physalus
地質時代
中新世後期 - 完新世現代
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
階級なし : 鯨類 Cetacea
小目 : ヒゲクジラ小目 Mysticeti
: ナガスクジラ科 Balaenopteridae
: ナガスクジラ属 Balaenoptera
学名
Balaenoptera
Lacépède, 1804[1]
模式種
Balaenoptera gibbar Lacépède, 1804
(= Balaena physalus Linnaeus, 1758)[1]
和名
ナガスクジラ属[2]
本文参照
閉じる

分布

極地や一部の付属海などを除くほぼ世界中の海に生息する。

生息年代

化石記録では中新世中期のものにナガスクジラ属に属す可能性のあるものが知られているが、中新世後期以降のものが確実な記録とされる[3]。また、分子記録からは、中新世前期にコククジラザトウクジラを含めた四つの大グループの分岐がおきている(後述)[4]

系統

要約
視点

従来ツノシマクジラはニタリクジラと混同されていたが、2003年に新種として記載された。また、カツオクジラもニタリクジラと別種とされた[5]。2021年にはニタリクジラとされていたメキシコ湾個体群がライスクジラBalaenoptera riceiとして記載された[6][7]

以下の現生種の分類・英名は、ニタリクジラ・カツオクジラを除いてCommittee on Taxonomy (2023) に従う[8]。ニタリクジラ・カツオクジラについては田島・山田 (2021) に従って別種とした[9]。和名は、ライスクジラを除いて川田ら (2018) に従う[2]

絶滅種

  • Balaenoptera cortesii
  • Balaenoptera taiwanica

画像

分岐

ナガスクジラ属は遺伝子解析の結果から、側系統群である事が知られている。ナガスクジラ属はその内部にザトウクジラ属を内包し、またコククジラ科も含まれる可能性がある。ナガスクジラ類はコククジラ、ザトウクジラを含めて四つの系統に分岐しているが、それぞれの系統の分岐の順序は結論が出ていない。これは、調査に使用したSINE配列のうち3つが矛盾しているためである。これは、祖先多系[10]が存在し、その状態が解消される前に四つの系統がほぼ同時期に、急激に分化した事を示している。[11][12]分子時計や化石記録などから推定して、これらの分化は約1,900万年前、中新世前期バーディガリアンに起きたと推定される[4]

各系統を以下に示す[11][5]

ナガスクジラ上科

絶滅群

ナガスクジラ科+コククジラ

コククジラ

ナガスクジラ

ザトウクジラ

ミンククジラ

クロミンククジラ

シロナガスクジラ

ツノシマクジラ

カツオクジラ

ニタリクジラ

イワシクジラ

矛盾する3つのSINE配列が支持する系統[13]

  • BRY28 - ナガスクジラ系とシロナガスクジラ系が近縁
  • Sei23 - シロナガスクジラ系とミンククジラ系が近縁
  • IWA31 - シロナガスクジラ系とコククジラが近縁

脚注

参考文献

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.