ガンマ関数 に対し、その対数微分
をディガンマ関数と呼ぶ。
ディガンマ関数は、 で一位の極をもち,それらの点を除く全複素平面では解析的になる。
ガンマ関数のワイエルシュトラスの無限乗積表示
を対数微分することで、ディガンマ関数における
という表示を得る。特に とすれば、次の特殊値
を得る。但し、 はオイラーの定数である。
また、ディガンマ関数は次の漸化式を満たす[2]。
この関係式から、一般に
であり、特に とすれば、特殊値
が得られる。
ディガンマ関数とその導関数は で次の級数表示を持つ。
これらの級数は、ガンマ関数のワイエルシュトラスの無限乗積表示
の対数微分から導かれるものである、
また、 でのテイラー展開により、 の領域で次のように級数表示される。
ただし、 はリーマンゼータ関数を表す。
ガンマ関数の相反公式に対し、対数微分をとることで次の関係式が導かれる。
但し、 は余接関数を表す。
のとき、ディガンマ関数は次の漸近展開をもつ。
但し、 はベルヌーイ数である。