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世界中に分布し、主に湿地・干潟・川原などに住む淡水性ないし沿岸性の水鳥である。ただしイシチドリ科などは砂漠・半砂漠に住む。ウミスズメ科は沖合いに住む海鳥である。
主に魚などの小動物を捕食する。ただしヒバリシギなどは種子食、サヤハシチドリ科は腐肉食である。カモメ亜目も部分的に腐肉食である。
チドリ目の内部系統は Baker et al. (2007)[1]; Ödeen et al. (2010)[2]; Pereira & Baker (2010)[3]より。
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チドリ目の系統位置について有力な説では、チドリ目は現生鳥類の大半を占める Coronaves の一員である。Coronaves は3~4の系統に分かれ、チドリ目は唯一、1目で1系統をなす[4][5][6]。チドリ目の姉妹群は、スズメ目などからなる「landbirds」である可能性が高い[6]。ただしこれらには異論もある[7]。
チドリ目は系統的に3亜目に分かれる[9][1][10][11]。
科は国際鳥類学会議 (IOC)[12]の分類では19科約390種が属す。かつてツル目ミフウズラ亜目に分類されていた2科18種を含む。チドリ科、シギ科、カモメ科の3科にチドリ目の約7割の種が属する。
科はIOCの分類で表す。
3亜目をそれぞれ姉妹群となる2亜目ずつに分割し6亜目とする説もある[14]。
伝統的にチドリ目は、現在とは異なる3亜目に分けられていた[15]。また、2科はツル目に分類されていた。しかしこれらの分類は系統的ではない。
科は現在の科で示す。
Sibley & Ahlquist (1990) では、コウノトリ目チドリ亜目チドリ下目 Charadriides が、ほぼ現在のチドリ目にあたる。ただし彼らのチドリ下目は、クビワミフウズラ科も含んでいたが、ミフウズラ科はミフウズラ目として独立していた。
チドリ亜目は2小目に別れ、シギ小目 Scolopacida は現在のシギ亜目、チドリ小目 Charadriida はチドリ亜目+カモメ亜目(ただしミフウズラ科を除く)にあたる。ただし実際は、シギ小目は単系統だが、チドリ小目は(ミフウズラ科を含まないことを別にしても)単系統ではなく側系統である。
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