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セイヨウヒルガオ (学名: Convolvulus arvensis) は、ヨーロッパに生育するヒルガオ科のつる植物。別名ヒメヒルガオ[1][2]。園芸植物としては、コンボルブルス・アルベンシスという学名で呼ばれることもある。日本では帰化植物の一つであるが、和名は栽培品種につけられたものである[2]。
ヨーロッパを原産地とする[3]。
多年草[2]。根茎が長く伸び、茎はつる状で他物に巻き付き、長さ50 - 150センチメートル (cm) くらいに成長する[2]。葉はらせん状につき、糸状もしくは矢じり形で、長さは2 - 5 cm。基部は左右に裂片(耳)が張り出して矛形となる[2]。葉柄は1 - 3 cm。
花期は夏[2]。花は花枝上に2 - 3個つき、花柄の基部に1対の小さい包葉が対生する[2]。花冠はトランペット状(漏斗形)で上から見ると円形、直径は3 cmほど、色は白色または淡紅色で[2]、5つの少し濃いピンクの放射状の帯がある。雄蕊は5個、雌蕊は1個で、雌蕊の先は深く2裂する[2]。萼片は5個で、卵円形で質がやや厚い[2]。
以下の二つの亜種がある。
日本在来種のヒルガオ(Calystegia pubescens)やコヒルガオ(Calystegia hederacea)はやや花が大きく、2個の大きな包葉が2枚貝のように萼を下から被い、雌蕊の先が球を2分したかのような形なので区別がつく[2]。葉質はセイヨウヒルガオのほうがやや厚い[2]。
日本では観賞植物として導入されて、1940年代以降は全国に定着した[3]。戦後に急速に増えて、特に鉄道沿線の貨物列車が入る線に沿って広がりを見せ、各地で雑草となっている[2]。
きれいな花を咲かせるが、成長が早く、栽培している植物を覆ってしまうため、庭ではしばしば雑草として迷惑がられる。また、農作物にも悪影響を与える[4]。
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