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シギ科

チドリ目の分類群、それに属する鳥の総称 ウィキペディアから

シギ科
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シギ科(シギか、Scolopacidae)はチドリ目に属する模式属ヤマシギ属

概要 シギ科, 分類 ...

なお、シギを意味する漢字には「」(漢:イツ、呉:イチ)や「」があるが、鴫という文字は奈良時代日本で形成された国字である[1]

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分布

アフリカ大陸東部、北アメリカ大陸南アメリカ大陸ユーラシア大陸に分布する。

多くの種が夏季に北アメリカ大陸やユーラシア大陸の寒帯や亜寒帯で繁殖する。冬季になると越冬のため南下し、一部の種はアフリカ大陸東部や南アメリカ大陸まで南下する。

日本に旅鳥として春と秋に渡来するものが多く、ヤマシギのように日本に留まるものもある[2]

形態

尾羽は短い。上面は褐色や灰色の羽毛で覆われ、暗色の斑紋が入り地表では保護色になると考えられている。翼はやや長い。

頸部が長い種が多い。後肢は発達し、多くの種には短い第1趾がある。

生態

湿原草原などに生息する。越冬地では河口干潟などでも生息する。飛翔力は強く、渡りを行う種が多い。発達した後肢により地表を素早く走行することもできる。

食性は主に動物食で、軟体動物甲殻類昆虫を食べるが植物質を食べる事もある。

繁殖形態は卵生。高緯度地方で繁殖する種は繁殖期が短い傾向にあり、繁殖地に飛来する前や繁殖地に飛来して数日でペアを形成する。主に乾燥した地表や茂みの中に巣を作り、卵を産む。雌雄交代で抱卵する。

人間との関係

卵も含めて食用とされる事もある。日本で鳥獣保護法により、タシギとヤマシギが狩猟鳥獣に指定されている[3]

開発による生息地の破壊、食用や娯楽としての乱獲、人為的に移入された動物による捕食などにより生息数が減少している種もいる。

日本で見られる種の多数が環境省都道府県レッドリストの指定を受けている[2][4]

分類

要約
視点

5亜科に16属96種が属する[5]

Numeniinae

Limosinae

Arenariinae

Tringinae

Scolopacinae

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系統

次のような系統樹が得られている[5]

Numeniinae

マキバシギ

ダイシャクシギ属

Limosinae

オグロシギ属

Arenariinae

キョウジョシギ属

ツアモツシギ属

オバシギ属

Tringinae

ソリハシシギ

ヒレアシシギ属

イソシギ属

クサシギ属

Scolopacinae

コシギ

オオハシシギ属

ヤマシギ属

Chubbia

ムカシジシギ属

タシギ属

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シギ科の主な種の画像

脚注

参考文献

関連項目

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