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ケイロレピス (学名:Cheirolepis) は古生代デボン紀に生息していた魚類の絶滅した属。学名はギリシア語の「kheír(手)」と「lepis(鱗)」を組み合わせたもの[3]。ケイロレピス目とケイロレピス科唯一の属である。デボン紀の条鰭類の中でも原始的で、後の条鰭類にもみられる標準的な頭蓋骨を持つ最初の種である。
ケイロレピス | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Cheirolepis Agassiz, 1835 | ||||||||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||||||||
Cheirolepis trailli Agassiz, 1835 |
化石はヨーロッパと北アメリカから発見されている。淡水や河口に生息し、他の魚を捕食していたと考えられている。体長は55 cmに達し、体は流線型で、棘魚類のように小さな三角形のガノイン鱗で覆われていた。鱗は象牙質の上にガノインの表層があり、基底には骨があるという、初期の硬骨魚類では典型的な構造であった[4]。よく発達した鰭は速度と安定性を生み出しており、活発な捕食者であったと考えられている。眼の大きさから、視覚により狩りをしていたと推定される。大きな口には鋭い歯があり、自分の体長の3分の2もの大きさの獲物を飲み込むことが出来た[5]。
C. schultzei は、ネバダ州の中期から後期デボン紀の境界の地層から知られる。この種の名前の由来となった標本は、鱗と下顎で構成されており、元々 C. canadensis とされた[9]。C. aleshkai、C. bychovensis、C. gracilis、C. guesseriを含む多くの種は、鱗のみが知られている[8]。ベラルーシ産の C. sinualis は裸名とされている。C. cummingae Agassiz, 1845、C. macrocephalus M'Coy 1848、C. uragus Agassiz, 1835 は C. trailli と同種とされている[10]。
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