クロツチクジラ

アカボウクジラ科ツチクジラ属の一種 ウィキペディアから

クロツチクジラ (学名: Berardius minimus) は、アカボウクジラ科ツチクジラ属に分類されるクジラの一種で、生態等はほぼ分かっていない。

概要 クロツチクジラ, 保全状況評価 ...
クロツチクジラ
生息年代: 11.5–0 Ma
本種のイラスト。黒い棒は1mを表す。
平均的な人と比較したサイズ
保全状況評価[1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
: アカボウクジラ科 Ziphiidae
: ツチクジラ属 Berardius
: クロツチクジラ B. minimus
学名
Berardius minimus
Yamada, Kitamura & Matsuishi, 2019
英名
Sato's beaked whale
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概要

クロツチクジラは、2019年にミトコンドリアDNAの違いにより、ツチクジラ属のミナミツチクジラツチクジラから区別された[3][4]。嘴は短く、体長の4%である。ツチクジラ属の他の種が灰色で長い線状の模様があるのに対し、クロツチクジラはこれらの模様を持たず、皮膚は暗く滑らかであり、そのためダルマザメに噛まれたであろう直径約5cmの丸く白い跡が目立つ[4]。英語での一般名Sato's beaked whaleは、撮影した写真が新種の決め手となった北海道拠点の研究者である佐藤晴子の名前に因んでいる(山田らの論文の図1と図2のクレジットも参照)[5][6]

分布

座礁した個体の遺伝子サンプルに基づいて、日本周辺の海域、ロシア連邦及びアラスカ州に分布していると考えられている[1]

保存

生態や個体数についてはほとんど分かっていないが、推定個体数が少ないことから国際自然保護連合近危急種に分類している[1]

出典

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