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ウシ科の動物 ウィキペディアから
ガゼル (Gazelle) は、ウシ科ブラックバック亜科ブラックバック族ブラックバック亜族の3属、ガゼル属 Gazella・トムソンガゼル属 Eudorcas・ダマガゼル属 Nanger の総称である[1]。
これらは近縁で、かつてはガゼル属1属とすることもあったが、単系統性が不確実であり、現在では3属に分割される。
これら3属の他、1ないし数属をガゼルに含めることも(主に古い文献で)あるが、ここではこれら3属をガゼルとして扱う。
最大種はダマガゼル。体長140–165センチメートル[3][4]。尾長25-35センチメートル[3][4]。肩高90–120センチメートル[3][4]。体重40-75キログラム[3][4]。
尾はやや長い[3]。眼から鼻孔にかけて白色や汚白色で縁取られた暗色斑(顔側線)が入る[3][疑問点]。
脳頭蓋(眼窩より後方の頭骨)が顔面頭蓋(眼窩後端より前の部分)の1⁄2と長い[3]。コウジョウセンガゼルを除いて雌雄共に前から見ると竪琴状、横から見るとアルファベットの「S」字状の角がある[2][3]。角の表面には節が発達する[2][3]。眼下部(眼下腺)と後肢基部内側(鼠蹊腺)に臭腺がある[3]。
オスは角が太く長い[2]。
ガゼル属 Gazella + トムソンガゼル属 Eudorcas + ダマガゼル属 Nanger が、通常「ガゼル」と総称される[1]。このガゼルは、ブラックバックを姉妹群とする単系統[6]、あるいは、ブラックバックをガゼル属の姉妹群として内包する側系統である[1]。
さらに、チベットガゼル属 Procapra[7][8]、あるいはさらに、スプリングボック属 Antidorcas・ディバタグ属 Ammodorcas・ジェレヌク属 Litocranius を、ガゼルに含めることもあった[8]。しかしこれらのうち、スプリングボック属・ディバタグ属・ジェレヌク属はガゼル(およびブラックバック)に近縁で互いにも近縁だが、チベットガゼル属は系統的に離れている[9][1][6]。
トムソンガゼル属とダマガゼル属をガゼル属に含める説もあったうえ、チベットガゼル属をガゼル属に含む説もあった[3]。
ブラックバック族 |
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サンドガゼルは、コウジョウセンガゼルの亜種 G. subgutturosa marca とする説もあったが、別種と判明した[10]。
ガゼル属のうちエドミガゼル、リムガゼル、コウジョウセンガゼル、サンドガゼルをコウジョウセンガゼル亜属 Trachelocele とする(そして残りをガゼル亜属とする)説があったが、このコウジョウセンガゼル亜属は、Gazella bennettii を内包する側系統である。
他多数。
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