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カイエターナ・フィツ=ハメス・ストゥアルト・イ・シルバ(西: Cayetana Fitz-James Stuart y Silva, 1926年3月28日 - 2014年11月20日)は、スペインの貴族女性、資産家。第18代アルバ公爵。イングランド王兼スコットランド王ジェームズ2世/7世の庶子である初代ベリック公爵ジェームズ・フィッツジェームズの嫡系子孫にあたる[1]。存命中、アルバ公爵位の他にも40以上の爵位を有し[2]、これによって現存する国家政府によって認められた貴族称号を世界で最も数多く有した人物として、ギネス世界記録に認定されている[3]。
カイエターナ・フィツ=ハメス・ストゥアルト Cayetana Fitz-James Stuart y Silva | |
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第18代アルバ女公 | |
アルバ公爵夫人カイエターナのブロンズ像、セバスティアン・サントス・カレーロ制作、2011年 | |
在位 | 1953年 – 2014年 |
出生 |
1926年3月28日 スペイン王国、マドリード |
死去 |
2014年11月20日(88歳没) スペイン、セビリア |
配偶者 | ルイス・マルティネス・デ・イルホ・イ・アルタスコス |
ヘスス・アギーレ・イ・オルティス・デ・サラテ | |
アルフォンソ・ディエス・カラバンテス | |
子女 | 一覧参照 |
家名 | フィッツ=ジェームズ家 |
父親 | 第17代アルバ公爵ハコボ・フィツ=ハメス・ストゥアルト |
母親 | 第9代サン・ビセンテ・デル・ファルコ女侯爵マリア・デル・ロサリオ・デ・シルバ |
第17代アルバ公爵ハコボ・フィツ=ハメス・ストゥアルトと、その妻である第9代サン・ビセンテ・デル・ファルコ女侯爵マリア・デル・ロサリオ・デ・シルバの間の一人娘として、マドリードのリリア宮殿で生まれた。洗礼の代母はスペイン王妃ビクトリア・エウヘニアである[4]。曾祖母マリア・フランシスカ・デ・サレス・ポルトカレッロは、フランス皇帝ナポレオン3世の皇后ウジェニーの姉である。
1947年10月12日にセビリアにおいて、第9代ソトマヨール公爵の息子ルイス・マルティネス・デ・イルホ・イ・アルタスコス(Luis Martínez de Irujo y Artázcoz、1919年 - 1972年)と最初の結婚をした[5]。この結婚式は大変に豪華なものとして国際的な注目を集め、「世界で最も費用のかかった結婚式」と報じられた[6]。夫妻の間には5男1女の6人の子女が生まれたが、1972年に死別した。
1978年3月16日、イエズス会の元司祭だったヘスス・アギーレ・イ・オルティス・デ・サラテ(Jesús Aguirre y Ortiz de Zárate、1937年 - 2001年)と再婚した[1]。アギーレは非嫡出子で、カイエターナより11歳年下であり、この結婚は当時のスペイン社会では醜聞として取り沙汰された[7]。にもかかわらず公爵夫妻の仲は睦まじく、継父アギーレとカイエターナの子供たちとの関係も良好だった。アギーレはカイエターナの長男と一緒にアルバ公爵家の所領を経営していたが、2001年に死去した[8]。
カイエターナは2008年頃から、24歳年下の公務員で広報関係企業の経営者でもあるアルフォンソ・ディエス・カラバンテス(Alfonso Díez Carabantes、1950年 - )との結婚を望むようになった。この結婚はカイエターナの子供たちのみならずスペイン王フアン・カルロス1世にも反対を受け、子供たちが「2人の関係は友情に過ぎず、結婚の予定はない」との声明を発表する事態に発展した[9][7]。
しかしカイエターナの結婚への意思は固く、ディエスの求婚を財産目当てだとして敵視する子供たちに財産分与をすることで、彼らをなだめた。ディエスもまた結婚に先立ってカイエターナの財産に対するいかなる要求もしないことを宣言している[7]。カイエターナは2011年10月5日、セビリアのラス・ドゥエーニャス宮殿において、ディエスと3度目の結婚をした[10]。新郎は60歳、新婦は85歳だった。
カイエターナの財産は2011年時点で、最高で35億ユーロ、最低でも6億ユーロと見積もられている[2]。アルバ公爵家の蒐集品にはディエゴ・ベラスケスやフランシスコ・デ・ゴヤの絵画作品、ミゲル・デ・セルバンテス『ドン・キホーテ』の初版本、クリストファー・コロンブス直筆の手紙、スペイン各地にある宮殿、膨大な所領が含まれている。
2014年11月20日、セビリアの自邸で死去[11]。88歳没。
最初の夫との間に5人の息子と1人の娘がいる。子供たちは全員カイエターナから爵位を受け継いでいる。
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