Loading AI tools
ウィキペディアから
オロソムコイド(英: orosomucoid、略称: ORM)またはα1-酸性糖タンパク質(英: α1-acid glycoprotein、略称: α1AGp[1]、AGP、AAG)は、血漿中に存在する急性期タンパク質である。αグロブリン糖タンパク質であり、2つの多型遺伝子によって調節される。主に肝細胞で合成され、正常な血漿中濃度は 0.6–1.2 mg/mL(血漿タンパク質の1–3%)である[2]。血漿中濃度は、妊娠、熱傷、特定の薬物、特定の疾患、特にHIVの影響を受ける[2]。
ORMの唯一の確立された機能は、塩基性または中性の親油性化合物のキャリアとしての機能である。医学においては、塩基性(正に帯電した)薬剤、ステロイド、プロテアーゼ阻害剤の主要なキャリアとして知られている(酸性と中性の薬剤のキャリアはアルブミンである)[2][3]。老化によって血漿中アルブミンのわずかな低下、ORMのわずかな上昇が引き起こされる。しかし、こうした変化が薬剤とタンパク質との結合やドラッグデリバリーに与える影響は極めて小さいようである[4]。ORMは甲状腺の恒常性との複雑な相互作用が示されている。ORMは、低濃度では甲状腺刺激ホルモン(TSH)の受容体を刺激し、細胞内のcAMPの蓄積を引き起こすことが観察されている。しかし、高濃度ではTSHのシグナル伝達は阻害される[5][6]。
ORMは5年後の全死因死亡率の推定に有用である可能性がある4つの血中バイオマーカーの1つとして同定されている(他の3つはアルブミン、超低密度リポタンパク質粒子径、クエン酸である)[7]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.