ウーロン島

ウーロン島（Ulong）はパラオ西部の島^[1]。コロール州に属している。Aulongとも呼ばれ、もともと英語ではOroolongと表記していた。世界でも有数のドリフトダイブのスポットとして知られている^[2]。

パラオの地図とウーロン島の位置。 周辺地図

地理

Ngerumekaol水路と呼ばれる海底の溝構造が島の近くの礁に存在する^[3]。水路はおおよそ500m、平均幅は33mで珊瑚礁の礁湖につながっている^[2]。近年ウーロンコーナーと水路にはサメが生息している^[4]。コロール島以南で最大の島であるウルクターブル島から西に2.3kmほどの位置にある。デンゲスとエイルマルクの水路は渡りやすいが、これらの島々とウーロン島の間のラグーンは航行が若干難しい。ウーロン島からマラカル島のマラカルハーバーまではこのラグーンを通る^[5]。

歴史

イギリス東インド会社の船長であったヘンリー・ウィルソンの乗っていた郵船アンテローペ号がこの島に遭難している^[6]。その後、1700年代後半にはIkesakes礁から来るこれらの外敵に対して当時島内に住んでいた住民がウーロン島防衛を試みたが、結局は移住を余儀なくされた^[7]。

この島にはパラオ洞窟壁画が存在する^[8]。

註

1. Google Earth
2. “Ulong Channel”. Asia Dive Site. 20 October 2011閲覧。
3. Johannes, Robert Earle (1981). Words of the lagoon: fishing and marine lore in the Palau District of Micronesia. University of California Press. pp. 33–. ISBN 978-0-520-03929-2. https://books.google.co.jp/books?id=TloVDfV7QLoC&pg=PA33&redir_esc=y&hl=ja 21 October 2011閲覧。
4. Tierney, Beth; Tierney, Shaun (1 May 2006). Diving the world: a guide to the world's coral seas. Footprint Travel Guides. pp. 327–. ISBN 978-1-904777-59-5. https://books.google.co.jp/books?id=L5lvZDSm2mAC&pg=PA327&redir_esc=y&hl=ja 21 October 2011閲覧。
5. Great Britain. Hydrographic Dept (1900). Pacific islands ... (Public Domain ed.). The Hydrographic office, Admiralty. pp. 437–. https://books.google.co.jp/books?id=rkMZAAAAYAAJ&pg=PA437&redir_esc=y&hl=ja 21 October 2011閲覧。
6. “Palau: Airai -- Visitors: Explorers”. 20 October 2011閲覧。
7. D'Arcy, Paul (2006). The people of the sea: environment, identity and history in Oceania. University of Hawaii Press. pp. 107–. ISBN 978-0-8248-2959-9. https://books.google.co.jp/books?id=Sp1zroD_ccMC&pg=PA107&redir_esc=y&hl=ja 21 October 2011閲覧。
8. Parmentier, Richard J. (1987). The sacred remains: myth, history, and polity in Belau. University of Chicago Press. pp. 332–. ISBN 978-0-226-64695-4. https://books.google.co.jp/books?id=94HsfRuk2xwC&pg=PA332&redir_esc=y&hl=ja 21 October 2011閲覧。