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アリアケヒメシラウオ(Neosalanx reganius、有明姫白魚)は、シラウオ科に属する魚の一種。
日本固有の淡水魚であり、有明海へ流入する筑後川、緑川の下流域に生息する[2]。両河川ともに感潮域の上流側から知られる[3]。
日本産のシラウオ科魚類では最小で、体長は40 - 55 mm、大きくても60 mm前後である[3]。筑後川と緑川の個体群は遺伝的に異なり、筑後川の個体群の方が体長が4 - 10 mmほど小さく、体型も異なる[3]。体高は高く、頭部は丸みを帯びる[2]。下顎が突き出ており、口蓋骨歯は無い[4]。体は無色透明で、腹には黒色胞が並んでいる[2]。成熟した雄は臀鰭基部中央に黒色胞が現れる[5]。
産卵期は3 - 6月で、4月がピークである[5]。川の水草や底の砂粒に産卵し、卵は球形で、直径は約0.9 mm[4]。体内卵数は300 - 700個で、産卵数は500個前後[3]。約10日で孵化し、仔魚は全長4 mm程。1年で成熟し、産卵すると寿命を終える年魚である[3]。
食用としての利用はされていないが、味はシラウオと変わりがないとされる[5]。
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