アラン・バード

アレン・ジョセフ・バード（Allen Joseph Bard、1933年12月18日 - 2024年2月11日^[1]）は、アメリカ合衆国の化学者。主な業績は走査型電気化学顕微鏡の開発。

Allen J. Bard アレン・バード
アラン・バード(2014)
生誕	(1933-12-18) 1933年12月18日 アメリカ合衆国 ニューヨーク
死没	2024年2月11日(2024-02-11)（90歳没） アメリカ合衆国 オースティン
国籍	アメリカ合衆国
研究分野	電気化学
研究機関	テキサス大学オースティン校 カリフォルニア工科大学 コーネル大学
出身校	ニューヨーク市立大学シティカレッジ ハーバード大学
主な業績	走査型電気化学顕微鏡
主な受賞歴	プリーストリー賞(2002) ウルフ賞化学部門(2008)
プロジェクト:人物伝

経歴

自らの研究とキャリアについて語るバード

ニューヨーク市生まれ。ブロンクス科学高等学校を経て、1955年にニューヨーク市立大学卒業。1958年にハーバード大学から化学のPh.D.を取得。

長らくテキサス大学オースティン校で教鞭を取り、1985年に化学の教授に就任した^[2]。また、1977年にはカリフォルニア工科大学、1987年にはコーネル大学、1988年にはハーバード大学でそれぞれ客員教授を務めた。1982年から2001年まで、アメリカ化学会誌（Journal of the American Chemical Society）の編集長も務めた。

フラン・バードと結婚し、2人の子供エドとサラ、それに4人の孫がいる。

主要論文

• Michael Rose und Henry S. White: Allen J. Bard obituary: electrochemist whose techniques underpin clinical diagnostics, materials discovery and more. In: Nature. Band 629, 2024, S. 285, doi:10.1038/d41586-024-01278-z.
• Larry R. Faulkner: Allen Joseph Bard (1933–2024). Father of contemporary electrochemistry. In: Science. Band 384, Nr. 6696, 2024, S. 627, doi:10.1126/science.adp2218.

受賞歴

• 1987年 ウィラード・ギブズ賞、センテナリー賞
• 1998年 ライナス・ポーリング賞、米国科学アカデミー賞化学部門
• 2002年 プリーストリー賞^[3]
• 2004年 ウェルチ化学賞、ウィリアム・H・ニコルズ賞
• 2008年 ウルフ賞化学部門^[4]
• 2011年 アメリカ国家科学賞、トムソン・ロイター引用栄誉賞^[5]
• 2013年 エンリコ・フェルミ賞
• 2019年 キング・ファイサル国際賞 科学部門

出典

1. “Allen Bard Obituary - Austin Natural Funerals - 2024”. Legacy.com. 2024年2月14日閲覧。
2. Allen J. Bard Vita, retrieved October 5, 2009.
3. "Electrochemistry's Shining Light", C&EN, 80(14), 39 (April 8, 2002).
4. "For Creating New Field of Science, Texas Chemist Wins International Prize", January 23, 2008, retrieved July 7, 2008.
5. ノーベル賞有力候補者として選定される

参照リンク

• Allen J. Bard Research Group