Loading AI tools
ウィキペディアから
『ZOIDS concept art』(ゾイド コンセプトアート)は、ホビージャパンから刊行されているコンセプトアートブックである。既刊4巻。
2010年8月から刊行開始。シーンごとに描かれたイラスト、簡易なテキストによるストーリーと、ゾイド図鑑が掲載された架空戦記となっている。
本作の著者は、ゾイドの初期シリーズに携わり「ゾイドの生みの親の一人」と呼ばれる徳山光俊[1][2]で、 細かな設定をつけずにビジュアル重視のアート絵本とすることで子どもたちが自由に空想して遊べる余地を多くしており、アニメ等が原作のキャラクター玩具にはない「(自由に想像が膨らむ)オリジナル玩具としての良さ」をタカラトミーの次世代に残すためのコンセプトアートと位置づけている[1]。
世界観は往年のゾイドバトルストーリーの諸要素を散りばめつつも新規に起されたものとなっており[注 1]、一巻では惑星開拓とゾイドの創造という物語の起点が描かれ、二巻以降では旧来シリーズからのゾイドたちもデザインアレンジが加えられたうえで登場する。
ゾイド30周年における2013年にはこの世界観を踏襲した派生作品であるゾイドオリジナルも展開された。
遥か彼方の未来。度重なる戦争と環境破壊により、人類と地球は滅亡の危機に瀕していた。人々は脱出船『ZOIC-NOA』で金属惑星『ゾイド』に移住し、そこに生息する原始金属生命体に地球生物のDNAを組み込み『ゾイド』を創造するとともに、それらを使って新たな生活と惑星開拓を始めていく。
だが、進化していくゾイドは人間のコントロールを超越し、開拓者たちの脅威となった。そういったゾイドから身を守るため、開拓者たちは『ゾイドバスター』を結成する。人々の支持を背景に次第にゾイドバスターは勢力を拡大し、やがて惑星ゾイド・中央大陸は民主共和勢力とゾイドバスターらが中心となった武装軍事勢力に二分され、それらの対立によって大規模な戦乱に発展していく。
民主共和勢力と武装軍事勢力の戦いの最中、空から一隻の宇宙船が飛来した。この惑星探査船『GⅢ』からもたらされた技術者や軍人によって両陣営はその軍備を拡張し、体制もそれぞれ『共和国』『帝国』へと移行する。
新たな技術によって戦争がより激化していくその舞台裏では、ZOIC-NOAの残骸をゆりかごに独自進化を遂げたデスザウラーが生まれようとしていた。
快進撃を続ける共和国軍は、とうとう帝国首都目前までその歩を進めた。だがその時、Drデモンが調整を行った最強ゾイド・デスザウラーが共和国領土に奇襲を成功させ、二面作戦を余儀なくされてしまう。共和国軍は総力をかけ、マッドサンダー、ウルトラザウルスといった精鋭ゾイドたちを繰り出しこれに立ち向かっていく。デスザウラーに苦戦しつつもマッドサンダーと改造型ゴジュラスの連携によってこれの撃破に成功し、別動隊も帝国首都を攻略した事によって大戦は共和国の勝利で終わった。
共和国と帝国の長きに渡る中央大陸戦争は、共和国の勝利で幕を閉じた。二分されていた国家群は統合され連邦が発足。戦乱が続いた惑星に平和が訪れたかのように見えた。
しかし、戦争によって人々の生活やゾイドの生命活動に必要な資源物資『ゾイドニューム』が枯渇した事により、連邦政府は惑星『デザートショア』への進出を決定し、探査船『ホエールカイザー』を発進させる。
そこに待ち受けていたのは独自進化を遂げた新たなゾイドと、惑星に住まう部族、そして新たな陰謀を画策する元帝国技術者・Drデモンを擁する暗黒軍であった。Drデモンの策略によって惑星ゾイドは窮地に立たされるが、交戦の末これを退ける事に成功する。そしてデザートショアに赴いていた連邦部隊は現地民に自然エネルギーの活用法を教わり、惑星ゾイドに帰還する。
本作では、発刊時点で従来のゾイドシリーズ(玩具・アニメ・ゲーム)では登場していないオリジナルモチーフのゾイドも登場する。ゾイドの名称や簡単な説明は、各巻末の「メカニックファイル」に図解されており、ゾイド以外で登場するメカ(兵器等)を含めて通し番号(MACHANIC FILE 01〜)が振られている。物語では、原始的なゾイドから戦闘兵器化されたゾイドまで一連の経過が描かれているが、いわゆるゾイドとしての固有名詞が当てられているのは兵器化された「戦闘機械獣」のみであり、それ以前のゾイド(WILD〜PROTOTYPE)はモチーフの生物名そのままで呼称されている。
ゾイド30周年を記念して2013年3月から2014年3月まで展開されていたシリーズ。従来のキットに一部新規パーツを加えたリデコ商品と、その機体が活躍するストーリーを中心として構成している。物語は中央大陸戦争末期の3巻末から、連邦軍の発足する『暗黒軍の襲来』までの間を中心に描かれる。
電撃ホビーマガジン2013年7月号から2014年5月号まで連載された漫画。全11話。
ゾイドオリジナルをコミカライズしたもので、シナリオは基本的に公式サイト掲載のものを踏襲しているが、細かな人物描写や展開には差異も存在する。
香港を拠点にしているフィギュアメーカーのthreezeroが原型制作・発売した塗装済みの可動フィギュア[56][57]。concept artに登場したデザインのシールドライガーとアイアンコングが発売された(販売はグッドスマイルカンパニー)。通常のゾイドのキットと同じ1/72スケールだが、HMMシリーズ以上の高価格商品である。後述のZOIDS Material Huntersの事前登録者などを対象にしたプレゼントキャンペーンが実施された。
2015年5月よりサービスを開始していたモバイル向けゲーム。世界観はZOIDS concept artを踏襲する。開発はブロードメディアが行った。
詳細は『ZOIDS FIELD OF REBELLION』参照。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.